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高速道路にあふれる「駐車難民」パーキング有料案に「仮眠もできない」「休むなということ?」寄せられる危惧

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2023.12.27 16:26 最終更新日:2023.12.27 16:26

高速道路にあふれる「駐車難民」パーキング有料案に「仮眠もできない」「休むなということ?」寄せられる危惧

 

 高速道路のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)の混雑が深刻な問題になっている。駐車スペースに停められない車両が本線への合流車線や本線の路側帯に駐車している光景が、全国的に日常になっている。

 

 20トン貨物トラックの運転手がこう話す。

 

「週末は最悪です。小型車両の駐車スペースに停められない乗用車が大型トラックのスペースに堂々と停めてるんです。しかも長時間。その1台のために、われわれが停められない。大型連休やお盆休みなどは誘導員がいますが、普通の週末は無法地帯になっています。怒鳴り合いだってよくありますよ」

 

 

 その背景には「SAのテーマパーク化」があるという。

 

「まるで道の駅かと思うほどの販売施設に、天然温泉、韓国式サウナ、アカスリ、整体だってあります。そして外を見ればドッグランでワンちゃんが走っている。これなら何時間だって遊べますよね。その間、車はずっと停めっぱなしです」

 

 ここ数年、各高速道路会社は、集客のためにSA、PAを改装してきた。国交省は民間企業の参入を促進しており、「SAに遊びに行く」客層が増えているのだ。駐車難民はその副作用だろう。

 

 こうした状況を解決するため、高速道路各社は、2022年8月から有識者を交えて検討を進め、12月26日に今後の方針が発表された。注目された解決策は「長時間駐車の有料化」だ。

 

「整備方針のなかに『確実な駐車機会の提供』という項目があります。そこに《中長期的な対策として、一定時間以上の利用に対する有料化を検討》という文言がありました。

 

 金額や徴収方法など具体的な方法は明記されていませんでしたが、2021年5月から東名高速の豊橋PAで試験実施されています。中型・大型車の場合、深夜12時から午前3時まで、最初の1時間は無料ですが、その後は15分60円課金されます(事前予約が必要)。結果、大半が1時間以内で出発したそうです。

 

 なお、整備指針にはほかにもSA、PAの敷地の拡大、2階建て駐車場の導入などが盛り込まれています」(経済担当記者)

 

 今回の方針に、ネットニュースのコメント欄には、

 

《1時間以内に限定なんてされたら仮眠すら難しくなってしまいます。ただでさえ物流危機が叫ばれる中、大型ドライバーをさらに追い込むような真似をする意味がわかりません》

 

《一定時間走行したら休めと言ってる一方で、一定時間で出ていけとも言っている。休めと言ってるのか休むなと言ってるのかよく分からないな》

 

《SA有料化したら、現状でもエリア通路に止めっぱなしの車が多くある状況なので、高速バスのバス停とか、SAのランプウエーに止める連中が増えて困るのではないか?》

 

 と危惧する声が多かった。なによりも安全第一の施策をお願いしたいところだ。

( SmartFLASH )

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