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岸田首相、地震被災者への「支援パッケージ」発表するも「2次避難所で食事が出ない」の困惑…実態を聞いた
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.01.26 17:00 最終更新日:2024.01.26 17:00
能登半島地震の発生から間もなく1カ月が経とうとしている。大雪の影響などもあり、安否不明者(1月23日時点で19名)の捜索や復旧は難航を極めている。
一方、27日からはボランティアの受け入れも始まり、25日の時点で石川県内から4000人、県外からは1万500人が登録を済ませているという。人手が増え、復旧が進むことを祈りたい。
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そうしたなか、岸田首相は、25日、「被災者の生活と生業(なりわい)支援のためのパッケージ」を発表した。
会見では「1日も早く元の平穏な生活を取り戻すことができるよう、政府としても全力で支援をしてまいります」として、パッケージには「被災者の生活再建」「生業の再建」「災害復旧」の3つの柱があるとした。
素早い復旧が期待されるなか、喫緊で心配されているのが避難所にいる被災者の健康状態だ。
「持病をお持ちの方、高齢者の方、妊産婦さん、小さなお子さんなどはもちろんですが、健康な方でも低体温による健康障害、衛生面の不備による感染症、そして個人スペースがないストレスなどによる健康の悪化が指摘されています。
そのため、石川県は、ホテルや旅館などを借り上げて『2次避難所』として運用を始め、移動をお願いしている状況です」(週刊誌記者)
石川県のウエブサイトには、受け入れ可能な2次避難所として1078施設、受け入れ可能人数として3万657人をあげているが、準備段階の施設もあるようで、実際に受け入れているのは145施設、3330人にとどまっている。
さらに、被災者の間では「2次避難所では食事の提供がない」という情報が出回っているという。
「県に問い合わせたら、そう言われたとの話を聞きました。そのため『食事ができないなら、今の避難所にいます』と言う方もいたようです」(前出記者)
実態はどうなっているのか。
本誌が石川県観光戦略推進部に問い合わせると、
「2次避難所は3食が提供される施設と食事提供がない施設があります。マッチングさせていただくときに、その旨をお話ししてご希望に沿うようにしておりますが、コールセンターでの説明が不足していたのかもしれません」
と回答、今後は改善するという。
混乱のなかでは情報が錯綜することは多いが、きめ細かい情報提供が被災者の安心につながるはずだ。
( SmartFLASH )