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「まともな理由あるなら聞きたい」国民の怒り…「政策活動費」手放さぬ議員らに橋下徹氏も辛辣な“苦言”

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.02.07 16:21 最終更新日:2024.02.10 10:30

「まともな理由あるなら聞きたい」国民の怒り…「政策活動費」手放さぬ議員らに橋下徹氏も辛辣な“苦言”

 

 今回の国会の重要テーマのひとつとなっている、「政策活動費」問題。政治資金規正法で政治家個人への寄付は原則禁止されているが、政党から議員個人への寄付は認められている。そのため各党は『政策活動費』という名目で議員に支出してきた。

 

「使い道の自由度が高く、領収書の提出も必要ないため“合法的な裏金”とも呼ばれています。二階俊博元幹事長は、幹事長在任中の5年間で実に50億円以上を党本部から受け取っていますが、使途の内訳については説明していません」(政治担当記者)

 

 

 まるで「闇に消えた金」ーー。2月4日に報じられたJNNの最新世論調査では、政策活動費について「収支報告書への記載を義務化すべき」が68%、「廃止すべき」が25%、「現状のままで良い」が5%だったように、多くの国民は「これ、おかしいでしょ」と思っている。

 

 しかし岸田文雄首相は5日の衆院予算委員会で、野党から二階氏の政策活動費について質問されると「確認するまでもなく、適切に使用されていると認識している」と忖度するような答弁をして、調査するつもりがないことを明言した。

 

「2月7日に読売新聞が『自民党幹部が、議員の政治活動に支障が出ないよう、自由度の高い政活費は何としても守り抜かなければいけないと語った』と報じましたが、自民党は政策活動費の見直しをまったく考えていません。税金が原資の政党交付金から政策活動費は支出しないとしており、資金パーティーや企業団体献金の収入から出しているとされていますから、“便利な財布”を手放すはずがないんです。

 

 さらに岸田首相は5日の衆院予算委員会で『政治活動の自由』を持ち出し『使途を広く公開すれば、我が党の活動と関わりのある個人のプライバシー、企業団体の営業秘密を侵害する。党の戦略的な運営方針が他の政治勢力や諸外国に明らかになったりすることで不都合が生じる』と述べました。言い訳ばかりです」(前出・政治担当記者)

 

 橋下徹元大阪市長も自身のXに《脱税犯たちが領収書も使い途も示さない納税不要の機密費を認めろ!と言っているようなもの。ほんと国会議員たちの感覚は理解しがたい。》と猛烈に批判。

 

 ネット上でも、“怒り”の声が多く寄せられている。

 

《二階元幹事長は政策活動費を毎年年末までにすべて使い切っていたのか 50億円ですよ、領収書なしで使える膨大なお金の使い道・使い切ったか何も分からない 国民は本当なのかと考えますよ》

 

《そもそも記載をしなくていいってことが不思議。政治家個人の活動に特定機密事項でもあるのか?》

 

《逆に記載しなくていいと考えるまともな理由があるのなら聞いてみたいです》

 

 岸田首相の“聞く力”は発揮されなさそうだ。

( SmartFLASH )

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