社会・政治
「大賛成」「色眼鏡で見られる」橋下徹氏、タレントやアスリートの政治的スタンス表明を提案に賛否渦巻く
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.02.13 17:06 最終更新日:2024.02.13 17:17
2月12日、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が、『Live News イット!』(フジテレビ系)に出演。タレントやアスリートが、政治的スタンスを表明することについて、持論を語った。
番組では、米国の人気歌手テイラー・スウィフトを特集。東京ドームでの4日間の公演を終え、強行日程で、米国の国民的スポーツイベント「スーパーボウル」に駆けつけた点などを伝えた。
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Instagramのフォロワー数は2.8億人。前回、2020年の米大統領選ではTwitter(当時)で「バイデンに投票する」と表明したことが、トランプ前大統領の敗北の一因になったという声もあり、2024年11月の米大統領選のカギを握る人物とされる。
橋下氏は彼女の存在感に注目したうえで、こう語った。
「トランプ前大統領は、世界からどれだけ批判があっても恐れずに立ち向かう。習近平国家主席だ、金正恩委員長だ、アラブのいろんなリーダーたちにも、向かうところ敵なしで突き進むのに、テイラーさんには完全にビビってますよ」
そのうえで、「芸能のタレントさんとか、スポーツ選手とかが政治的なスタンスを表明するのは大賛成」と、自身の考えを表明。「日本の場合はテレビ局のシステム上、放送法というのがあるのでここで発言するには中立性が必要」としつつ、「テレビで発言する以外のところでは、大いに政治的スタンスを明確にして、若者たち、次世代の人たちを巻き込む形で政治論争をしてもらう。今後の政治においてぜひやっていただきたい」と提言した。
米国では、影響力のある俳優やミュージシャンが政治的発言をし、特定の政治家の支持を表明するのは当たり前とされる。一方、日本の芸能界ではタブー視する声も根強い。
「日本でも、2020年に検察庁法改正案が議論された際、歌手のきゃりーぱみゅぱみゅや女優の小泉今日子など、有名人がSNSなどを通じて抗議の意思を表明。反対の世論が盛り上がったことを受け、法案は成立見送りとなりました。
ただ、きゃりーさんは《ファン同士で喧嘩するのは嫌》として抗議ツイートを削除。一方、小泉さんはいまでも政治的発言を続けています。
同時期には、サッカー元日本代表の本田圭佑が、自身のTwitter(当時)で《日本ほどアーティストや俳優(女優)やアスリートなどが政治のことを話さない国はない。経済もそうやけど、もっと話そう。あなたの国のことだ!》としたうえで、さらに《有名人が経済や政治について話すと、『余計なこと言わずに本業に集中しろ!』ってまずはこれを日本で禁句ワードにしよう。》と呼びかけています」(政治担当記者)
ただ、橋下氏が、タレントやスポーツ選手が政治的表明し、政治論争をすることを提案したことには、SNSで賛否が渦巻いている。
《コレは俺も賛成》
《タレントが政治的スタンスを表明することは大賛成 「私はこう」でもそれを他人に強要しない限りは その表明でもって干す 干されるもなしに》
《これは、橋下徹氏に共感する。やはり、もっと若者が興味を持てるように、アイドルや俳優などが、現在の日本における問題や政治に対する討論番組があっていい。投票率を上げるにはいい切っ掛けだし、TV局も変わらなければいけない時期だろ!ただ、誘導する評論家はいらない》
と、賛同する声があがる一方で、否定的な意見も。
《断じてそんなもん、しなくて良い 昔はドリフも欽ちゃんもたけし軍団でさえも政治色とは無縁だった(自分が知り得る限り) 東国原や吉本が幅を利かせてきて、更にSNSが登場してグチャグチャになってきた 一切するな、とは言わないが余計なお世話》
《そうかな ? 芸能人とかは自らのイデオロギーを表明すべきではないと思うがな。それによって芸の幅が狭まることになるからな。色眼鏡で見られるんだよ》
《色々な分野での実績経験があり広範な知識の持ち主であれば理解できる。単に付け焼き刃の知識だけの者なら国民を混乱させてしまうだけ。国民の目は厳しい!》
いまでもタブー視する声は根強いということか。橋下氏が提言したように、日本で、タレントやアスリートが自由に政治的発言をする時代はやってくるのだろうか。
( SmartFLASH )