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吉村知事、2億円トイレ「魂を吹き込んでいる」に失笑相次ぐ…500万円の漆塗りエレベーター大批判の過去も発掘

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.02.22 21:03 最終更新日:2024.02.22 21:08

吉村知事、2億円トイレ「魂を吹き込んでいる」に失笑相次ぐ…500万円の漆塗りエレベーター大批判の過去も発掘

万博トイレに「魂を吹き込んでいる」と発言した吉村洋文知事

 

 大阪・関西万博の「2億円トイレ」が物議を醸している。万博会場に設置される8カ所の公衆トイレは若手建築家がデザインし、そのうち2カ所は2億円するという。

 

 この金額について、自見英子万博担当相は、便器が50~60個設置されることから、「その規模から考えますと必ずしも高額とは言えない」と説明した。

 

 

 また、吉村洋文大阪府知事も「通常の公共のトイレの単価と変わらない」とし、このデザイナーズトイレは新進気鋭の建築家が「魂を吹き込んで」作るものだと表現した。

 

 能登半島地震の被災地では、広い地域で水洗トイレが使えない状態が続き、早期の復旧や仮設トイレの調達が喫緊の課題だ。多くの被災者が用を足すのも苦労している現状から、吉村知事の発言に対し「X」では批判や失笑が沸き起こった。

 

 蓮舫参院議員は、「魂」報道を引用したうえで、

 

《コスト単価、建設費用の比較表や必要性を明らかにして納税者を説得させるのではなく、精神論ですか》

 

 と指摘。ジャーナリスト・白坂和哉氏も、

 

《「2億円トイレ」が妥当なわけない!金を掛ければ魂が宿ると思うあたり、彼の “魂の貧困さ” を雄弁に物語る》

 

 と投稿。このほか、

 

《能登に行って、被災者の方々を前にして『トイレに魂を吹き込んで』2億円を使う、と説明しやがれ》

 

《魂ひと吹き2億円》

 

 など「X」には反感があふれることに。そして、この怒りが飛び火し、吉村知事の過去の主張まで吊るし上げられることになった。

 

「2022年の参院選で、京都で出馬した日本維新の会の候補を応援した際、吉村知事は、財政難の京都市が500万円の漆塗りのエレベーターを役所に設置したことを批判し、『京都の政治には改革勢力が必要だ。自民、共産が強すぎる』と発言したのです。『X』では、それを引き合いに、猛批判が沸き起こっているのです」(政治担当記者)

 

 実際、「X」には、

 

《吉村知事は、京都市の漆デザインのエレベーターのことは【500万円】で猛批判してたのに、どうして大阪万博のデザイントイレは【2億円】も使ってだんまりなんですか? しかも万博のトイレは半年しか使わないんですよ? 京都市役所のエレベーターはずっと使うのに》

 

《京都市役所の漆塗りのエレベーターにも誰かが命を吹き込んでたとは考えないのよね》

 

《京都の漆は伝統工芸云々と意味付けする事も出来るが 万博のトイレは無駄遣いでしかない》

 

 元大阪市長の橋下徹氏も参戦し、

 

《万博トイレが6ヶ月で廃棄するなら、一般の公衆トイレと単価比較するとコスト的には圧倒的に高くなってしまう。コスト論ではなく意義を!》

 

 とアドバイスすると、吉村知事は長文でポスト。

 

《万博トイレは廃棄ではなく、会期後のリサイクル等も考慮して仕様を決定することになっています》

 

《「建築家の魂を込めたトイレ」と僕のコメントがメディアに失笑扱いされましたが、構いません。本当にそう思っているからです》

 

《万博を登竜門として、この若手建築家、日本から、世界的建築家が生まれる契機になるかもしれません》

 

 すると、橋下氏は、さらにこう応じた。

 

《この万博トイレの意義が伝わると良いですね。知事に熱量を感じました。リサイクルになることで良かったです。僕も機会あるごとに伝えていきます》

 

 はたしてこの熱意は、万博の批判派にも伝わるか。

( SmartFLASH )

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