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人気ショークラブが「風営法違反」で摘発 飲食店関係者が頭悩ます「カラオケ歌っただけで違反になるかも」

社会・政治 投稿日:2024.02.25 06:00FLASH編集部

人気ショークラブが「風営法違反」で摘発 飲食店関係者が頭悩ます「カラオケ歌っただけで違反になるかも」

「バーレスク東京」が作った、女性ダンサーに渡すための「RION」と呼ばれるチップ(写真・朝日新聞社/時事通信フォト)

 

ダンサーの着ている水着や下着の下に差し入れるチップの額によって、ダンサーが客の手を握るなどのサービスがありました。これが今回、接待行為とみなされたようです。手を握るといっても、胸元まで客の手を持ってくるので、当然、客の手が胸に触れます。運営側もチップの獲得ランキングを発表して、競争意識を煽っていました。ほとんどの女性ダンサーは衣装をはだけさせて、下着を露出させていました」

 

 そう明かすのは、東京・六本木にある飲食店関係者。

 

 

 タレントや、インフルエンサーとして活動する有名ダンサーが多数、所属するショークラブ「バーレスク東京」の経営者が2月21日、愛知、三重の両県警に風営適正化法違反容疑で逮捕されたことを受け、同店は公式Xで謝罪した。取材した社会部記者が解説する。

 

「1月に、愛知県内にある姉妹店が同じ容疑で摘発され、運営会社の関係者3人が逮捕されています。同店では、ショー営業に必要な特定遊興飲食店営業の許可は受けていたものの、女性従業員が、たとえば客の横に座るなど、接待行為に必要な風俗営業の許可は取っていなかったようです。店ではパーティータイムとして深夜営業もしていましたから、営業時間が午前0時(特例で午前1時)までと定められている、風営法の許可を意図的に取らなかったとみられます」

 

 店は2013年に開業。店内には大規模なステージがあり、お酒を飲みながら、女性ダンサーによるセクシーなダンスパフォーマンスを観られることで人気を博し、連日、満席になる超人気店となった。前出の飲食店関係者によれば、「RION」と呼ばれるチップを購入し、女性ダンサーに渡すことで、客が一定時間、女性と直接的なコミュニケーションを取れるシステムもあった。

 

 今回の摘発で、女性従業員のいる飲食店への影響は大きいと言う。

 

「接待行為のできる風営法1号営業店では、午前零時か、特定地域でのみ午前1時までしか営業が認められません。店側はカウンター越しに女性従業員に接客させるので、接待行為はしていないとして、カフェバーなどの2号店、ダーツゲームやカラオケ機を設置した4号店として、深夜営業をしています。

 

 また、たとえばガールズバーは、女性従業員の接客をカウンター越しに限定することで、風営法の許可を取らずに営業をしています。そして風営法の許可が下りない地域の店は、パーティー名目で営業しています。西麻布界隈にあるラウンジは、だいたいどこもそうです。今回の摘発で今後は、カラオケを客と女性従業員が一緒に歌うだけでも違反になる可能性が生じます。世間は“推しブーム”。客は、特定の従業員を目当てに来店します。コロナ禍からまだ回復しない客足を考えると、頭が痛いです」(前出・飲食店関係者)

 

“グレーゾーン”の取り締まりが厳しくなりつつある、ということか。

( SmartFLASH )

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