2月28日、茨城県警は、無免許で車を運転し、乗用車と衝突して2人にけがをさせたとして、自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)の疑いで、元衆院議員で貿易業の武藤貴也容疑者を逮捕した。
県警によると、27日午後11時ごろ、武藤容疑者は同県稲敷市結佐の県道で、無免許で乗用車を運転し、車線をはみ出して、向かってきた乗用車と衝突。運転していた男性と助手席に乗っていた男性に軽傷を負わせた疑い。
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武藤容疑者は交通違反などのため免許停止中で、調べに対し容疑を認めているという。
武藤容疑者は、2012年衆院選で滋賀4区から自民党公認で立候補し、初当選。2014年に再選を果たしたものの、翌2015年に未公開株をめぐる金銭トラブルが発覚し、自民党を離党。2017年の衆院選では立候補を断念した。
2019年の滋賀県議選で落選。選挙運動中に法定外の文書を配ったとして、公職選挙法違反の罪で在宅起訴された。
「ほかにも、議員在職中の2016年7月、車を運転中に人に接触してけがを負わせたのにそのまま逃げたとして、2021年3月、警視庁は武藤容疑者を道路交通法違反(ひき逃げ)と過失運転致傷の疑いで書類送検。
2023年4月には、知人男性をレンタカーに押し込んだとして、警視庁は逮捕監禁の疑いで、武藤容疑者を現行犯逮捕しています」(政治担当記者)
2023年4月26日、『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した、元自民党衆院議員で弁護士の若狭勝氏は、武藤容疑者と2人きりで話したことがあるとしたうえでこう語っていた。
「人の一生を見ていると、いい回転をしていく人と、どんどん落ちていってしまう人がいるんです。彼もいまは、落ちてしまっているような感じもするんで、何とかきちんと元に戻ってほしいなと思います」
2012年に初当選した衆院議員は「安倍チルドレン」と呼ばれたものの、問題が相次いで発覚したことから「魔の2回生」とも呼ばれた。
弁護士の紀藤正樹氏は2月28日、自身のXにこう書きこんだ。
《唖然・呆然とした事件があいつぐ》
「魔の2回生」と呼ばれた元国会議員の逮捕に、SNSでは自民党を批判する声が多く上がっている。
《こんな犯罪者をよく議員にしたよな自民党》
《またやったか、武藤貴也!! 元とはいえ自民党。自民党からトカゲの尻尾切りで追い出された元国会議員の末路を予想する参考になりますね》
《免停中に車運転して事故って、そもそも法律守る気のないグレグレみたいな人が自民党麻生派の衆議院議員やってたっていう事。自民党らしいね》
派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、批判の真っただなかにある自民党にとって、さらなる痛手となりそうだ。
( SmartFLASH )