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石川県アンテナショップオープンに馳浩知事、森元首相、岸田首相そろい踏みで募る国民のイライラ

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.03.10 17:20 最終更新日:2024.03.10 17:20

石川県アンテナショップオープンに馳浩知事、森元首相、岸田首相そろい踏みで募る国民のイライラ

「八重洲いしかわテラス」のオープン記念式典でテープカットする(左から)森喜朗元首相、馳浩知事、岸田文雄首相(写真・時事通信)

 

「被災者が1日も早く元の生活を取り戻せるよう、政府としてやれることはすべてやる姿勢で取り組みます」

 

 3月9日、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県が、東京・八重洲にオープンさせたアンテナショップ「八重洲いしかわテラス」のオープン記念式典に、岸田文雄首相が出席。式辞で上のように述べ、石川県の馳浩知事と、同県選出だった森喜朗元首相らとテープカットをした。

 

 

「ほかに、輪島市出身の漫画家・永井豪氏、県観光大使の元プロレスラー・武藤敬司氏も参加しましたが、世の批判の矢面に立っている3人がそろい踏みしたので、現場スタッフの空気感はピリピリしていました」と、政治担当記者は苦笑する。

 

 発生から2カ月が経つが、珠洲(すず)市では3月10日にやっと市内の水道の一部が復旧するなど、県内の復興への歩みは遅い。仮設住宅も、3月4日までに完成した戸数は372戸にとどまり、今後は3月末までに約4600戸の着工を目指し、6月末の完成を目標にしているが、仮設住宅入居希望は約7800件あり、全員の入居は夏ごろになるとみられる。

 

「いまなお石川県内では、1万1000人以上の被災者が避難生活を余儀なくされています。そのため、馳知事に対する批判は根強いです。今回の上京も、SNSには『馳知事、地元離れて大丈夫かな? 副知事ではいけなかったか』『被災地にはなかなか行かないのに東京にはすぐ来るんだな』などの書き込みが目立ちました」(永田町関係者)

 

 森元首相も、世間の風当たりは強い。国会は衆参において自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で紛糾している。

 

「その中心にいるのが清和会(安倍派)です。3月1日には、安倍派の幹部だった西村康稔前経済産業大臣、松野博一前官房長官、塩谷立(しおのや・りゅう)元文部科学大臣、高木毅前国会対策委員長が、衆院の政治倫理審査会(政倫審)に出席しましたが、国民がもっとも知りたい『いつ、誰の指示で裏金作りが始まったのか』については真相究明に至りませんでした。

 

 その核心に近づくために、野党は清和会の会長を務めた森元首相の国会招致を求めています。しかし、岸田首相は3月6日の参院予算委員会で『関係者の聞き取り調査で、森氏の直接の関与を示す証言などは確認されていない』と野党の要求を突っぱねました。どこまで本気で聞き取りをしたのか、疑問視されています」(政治ジャーナリスト)

 

 その2人が式典でそろうということで、マスコミも注目したが、首相は式典前、森氏に会釈しただけで、式典後も握手をかわしたあとは話し込むこともなかった。

 

 SNSには《ほら、すぐ隣にいるんだから確認しろよ》《横に森がいるなら裏金のことを聞けばいいじゃん。解決なんてする気がない証拠だよね》《森も出てくる場所間違ってるんじゃないの?》など、裏金問題解明の本気度が見えない態度に、業を煮やすコメントが目立った。

 

 石川県民だけでなく、全国民のイライラが最高潮に達している。

( SmartFLASH )

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