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成田悠輔氏、「集団自決発言」を切り捨てた“超有名教授”…キリンのCM起用は取りやめに
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.03.13 17:39 最終更新日:2024.03.13 18:41
過去の過激発言が問題視され、キリンの缶チューハイ「氷結無糖」のWEB限定CMが公開数日で取りやめになった経済学者・成田悠輔氏。
「成田氏は、2021年12月に放送されたインターネットテレビ番組『ABEMA Prime』(ABEMA)に出演した際、少子高齢化問題などをめぐる発言のなかで、『唯一の解決策はハッキリしていると思っていて。結局、高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものではないか』などと発言。
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さらに、『将来的にあり得る話としては、安楽死の解禁とか、安楽死の強制みたいな話も、議論に出てくると思うんですよね』などと笑いながらコメントしていました」(週刊誌記者)
こうした成田氏の発言が、この3月から始まった「氷結無糖」のCM公開後からSNSで蒸し返され、批判が殺到。キリンにも様々な意見が寄せられたようで、3月12日、キリンは本誌の取材に、「成田氏の過去の発言のなかに過度な表現があったと判断し、一部のWEB広告の投稿を取り下げることにしました」と回答。成田氏の出演したものは順次、取り下げるとし、同日、キリンのX公式アカウントでも発表した。
件の発言をめぐっては、成田氏のいう「高齢者」にあたる文化人たちからも異論が噴出していた。
東京大学名誉教授で『バカの壁』(新潮新書)などの著者である養老孟司氏は、この発言について2023年2月、本誌にこう切り捨ててみせた。
「彼の発言にはいろんな背景があると思いますが、ひとつは、社会は“順送り”だから仕方がないという感覚が消えてしまっているんですね。
いまの若い人は、自分たちの世代ばかりが損をしているという感覚になっているんじゃないか。ウザくて邪魔な年寄りが大勢いるせいで、若い人が割を食っていると思っている。でも実際は、世代間で順送りになっているんです。
僕は、定年前にさっさと大学を辞めてしまいました。大学ってのは、若い人が下にたまっている場所なんです。『終活』をしている人も、子どもに迷惑をかけたくないという思いがあるのでしょう。これも順送りの考え方です。
しかし、いまは長い目で世の中を見ることができない人が増えた。いまだけ、カネだけ、自分だけしか見えない。
そりゃ、“いま”という断面で切ったら、不公平はいっぱいありますよ。しかし、長い目で見ると、結局は順送りになっているんだということが、彼にはなかなか想像がつかないのだろうけど。
彼の発言については、問題にする気も起きません。放っておけばいいと思います。でも、世の中は順送りなんだという、このことだけは強調したいですね」
さらに、作家の辻真先氏も、本誌にこう“怒り”をぶちまけていた。
「彼はまだ若いから、自分は死ぬはずがないと思っているのでしょうが、心配いりません。誰でも年を取るんですから。どうぞ、ごゆっくり年寄りになってください。それでも主張が変わらなかったら、そのときは自ら、高齢者問題を解決してください。
私は、テレビ草創期のプロデューサーでした。今はYouTubeも観ますが、皆さん気楽にお話しされているようですね。それはいいことだと思うのですが、今回に関しては『自分が高齢者になってから言え!』と思いました」
3月8日には自身のXで、《最大の炎上対策はいつも炎上しておくこと》と投稿していた成田氏。今回の大炎上を受けて、ここからどう対策するつもりだろうか。
( SmartFLASH )