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「証人喚問したらエエがな!」キックバック再開判断に“元首相”が関与…自民・安倍派幹部に怒りの声
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.03.28 14:54 最終更新日:2024.03.28 15:03
3月27日、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、岸田文雄首相から聴取を受けた安倍派幹部の一部が、キックバック(還流)再開の判断について新たに証言したことを日本テレビが報じた。
岸田首相は26日に塩谷立、下村博文両元文部科学相、27日に西村康稔・前経済産業相、世耕弘成・前参院幹事長の計4人の安倍派幹部を追加聴取した。日本テレビによると、安倍晋三元首相の指示でいったん中止が決まったパーティー収入のキックバックを再開する判断に森喜朗元首相が関わったという。
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衆参の政治倫理審査会(政倫審)では知らぬ存ぜぬを決め込みながら、岸田首相の追加聴取であっさり飛び出した新証言。
同日、元宮崎県知事で衆院議員も務めた東国原英夫氏は自身の「X」にこう書きこんだ。
《そりゃそうだろうな。政倫審で証言すべきだったな。》
安倍派の裏金キックバックについては、安倍元首相が存命中の2022年4月に加え、同年3月にもキックバックの扱いについて協議したことが新たに分かっている。協議には、細田博之前会長、安倍、西村、世耕の4氏が参加していたという。
この3月の協議の存在について、世耕氏は政倫審で野党議員から問われ、「スケジュール表にも記憶にも残っていない」と答えていた。
茶番だったことが明らかになった衆参の政倫審。SNSでは、安倍派幹部に対して、偽証罪に問われる証人喚問を要求する声が殺到している。
《つまり政倫審では嘘ついてたわけなので、まずはこの安倍派幹部の議員を証人喚問しましょう》
《今になって言うって政倫審を舐めてる証拠 嘘をついても罰則のない政倫審ではなく、安倍派幹部と森元総理を並べた証人喚問を一週間ぐらいするくらいしないと真相解明はできないのでは?》
《後から新証言が出るということは,いかに政倫審が茶番であったか・・身内の聞き取りではなく証人喚問したらエエがな! もちろん森喜朗も呼んで!》
3月28日、岸田首相は参院予算委員会で、森元首相が党の再聴取の対象に「含まれうる」としたものの、実際に森氏への聴取をおこなうかは明言しなかった。
20年以上前からおこなわれたとされる安倍派のキックバック。森元首相は1998年~2000年、2001年~2006年に派閥会長を務めたキーマンだ。さらにキックバック再開にも関わっていたのであれば、森元首相への聴取は避けられないだろう。
( SmartFLASH )