社会・政治
乙武洋匡氏、衆院東京15区補選出馬でささやかれる小池都知事「自民党に恩を売って総理大臣へ」の仰天シナリオ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.03.29 18:28 最終更新日:2024.03.29 18:31
公職選挙法違反(買収)などの罪で逮捕・起訴され、懲役2年、執行猶予5年の有罪判決が確定した柿沢未途前法務副大臣(自民党を離党)の議員辞職にともなう、衆議院東京15区の補欠選挙に、自民党と公明党、小池百合子東京都知事が特別顧問を務める地域政党「ファーストの会」の3党が相乗りする形で、作家の乙武洋匡氏(ひろただ)氏を擁立する方向で最終調整していることがわかった。
「自民党は、身内の不祥事による補選のため、今回は候補者擁立を見送る方針でした。小池知事に立候補の秋波を送るなどしていましたが、都知事の後継者が決まらず、小池氏をバックアップしてきた二階俊博元自民党幹事長が次回選挙の不出馬を表明、さらには小池氏が『9月の自民党総裁選で私を推してくれるなら出馬します』と自民党幹部に言った、という話が永田町に伝わるなど、情報戦も激しくなり『擁立は難しいのでは』とささやかれていました」(自民党関係者)
関連記事:安倍首相の腰巾着「萩生田光一」のリーゼント番長時代【写真あり】
そんなタイミングでの、乙武氏出馬の報道。これには「さすが小池さんだ」と感心する声が聞こえてくる。
「小池氏は、自身が総理大臣になるため、自民党に恩を売ったんですよ。柿沢氏の事件に関連して公職選挙法違反で在宅起訴された、木村弥生氏の江東区長辞職にともなう区長選が2023年12月10日に投開票され、小池氏が応援した自民、公明、国民民主党が推薦する新人候補が4氏を破り当選しました。2024年1月21日に投開票された東京都八王子市長選は、政治資金パーティー裏金問題の渦中にいた萩生田光一前政調会長の地盤だったため、猛烈な逆風が吹いていましたが、終盤に小池氏が応援に入ると風向きは変わり、自民と公明が推薦した新人が当選したのです。自民党にとっては『落としても仕方ない選挙』で勝てたのですから、まさに“小池さまさま”です」(政治担当記者)
「何事においても『初めて』が好き」(都庁担当記者)という小池氏、これらの選挙戦をステップにして「女性初の総理大臣」を目指すというのだ。
「これが小池知事にとって、総理大臣になる最後のチャンスでしょう」という、政治ジャーナリストの宮崎信行氏に聞いた。
「都知事の任期は2024年7月30日で、いまの通常国会は6月23日で閉会します。もし6月中に岸田首相が解散総選挙に打って出れば、小池知事は東京のどこかの選挙区から自民党公認で出馬するでしょう。当選は間違いありません。その勢いのまま、9月の総裁選に立候補します。元安倍派(清和会)の小池知事は、党内にシンパも多くいます。
上川陽子外相を推す声もありますが、岸田派でしたから、首相を押し退けて出馬をするわけはありません。ただ、総選挙で自民党が負ければ、岸田首相は総裁を降りることになります。そうなると、上川氏の出番もあるでしょう」
東京15区の補選にはこれまでに日本維新の会の金沢結衣氏、共産党の小堤東氏、参政党の吉川里奈氏、諸派の飯山陽氏、無所属の秋元司氏が立候補の意向を明らかにしている。これまでも「後出しジャンケン」で勝利を収めてきた小池知事だが、今回はどんな「ジャンケン」を繰り出すのだろうか。
( SmartFLASH )