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「『仲よくしようね』のサイン?」自衛隊石垣駐屯地「1周年」記念品がまさかの「中国製」に地元からツッコミが
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.04.01 19:00 最終更新日:2024.04.01 19:04
かつて沖縄1区や比例九州ブロックで衆議院議員を務めた下地幹郎(みきお)氏が、3月31日、自身のXとFacebookに、ある写真とともに次のように投稿した。
《石垣の自衛隊駐屯地1周年記念行事が行われ、抽選で記念品が配られたとのことでした。その記念品が「Made in China」のマグカップ。「Made in China」にはびっくりしましたが、中国に「仲良くしようね」というサインなんでしょうか。さすが自衛隊です。》
掲載された写真は、「陸上自衛隊石垣駐屯地」とプリントされたマグカップと、「MADE IN CHINA」と書かれた、そのマグカップの箱だった。
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「石垣駐屯地は、防衛省が南西諸島海域における軍事活動を活発化させる中国、及び朝鮮半島の有事などの軍事的脅威に対抗するために、ミサイル部隊を増強するため、奄美大島、宮古島に続いて、2023年3月16日に開庁しました。隊員約570人が駐屯しています」(沖縄県政関係者)
3月30日に、駐屯地の創立1周年記念行事が一般開放のもとで開催され、1311人が参加したという。当日の同駐屯地のXには、《抽選で石垣駐屯地オリジナルグッズをプレゼントいたします。皆様どうぞお越しくださいませ。》などの投稿があった。
下地氏といえば、2021年10月の衆院選で、沖縄1区から無所属で出馬するも落選。2022年7月の沖縄県知事選でもやはり無所属で立候補したものの、3位で落選。政治の現場からは遠ざかっている。
中国からの脅威に対抗するための、防衛態勢強化の拠点のひとつである石垣駐屯地だが、その開庁1周年の記念品が「中国製」ということに、皮肉を込めたものだろうが、下地氏は本誌の取材に「SNSに投稿したとおりです」とのみ回答を寄せた。
前出・県政関係者はこう語る。
「下地さんの言うことにいちいち反応する気はありませんが、一理あるとは思います。沖縄県には伝統工芸品のやちむん(焼き物)があるし、石垣駐屯地の地元には石垣焼窯元もあって、コーヒーカップも売られています。おそらく予算の関係で、安い中国製にしたのかもしれませんが、石垣駐屯地隊員の士気が下がらないか、心配ではありますね」
2周年記念はぜひ、地元製の記念品をプレゼントしていただきたいものだ。
( SmartFLASH )