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「頭、ワル!アホやろ」大阪万博が能登の復興に…経団連会長「足を伸ばせば能登」と力説するも大阪〜輪島は遠き400km
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.04.05 15:20 最終更新日:2024.04.05 15:20
4月3日、経団連の十倉雅和会長は能登半島地震の発生後、初めて被災地を視察。2025年の大阪万博が能登の復興につながるとの考えを示した。4月4日、地元・石川テレビが報じた。
十倉氏は、万博の運営主体である日本国際博覧会協会の会長も務めている。十倉氏は石川県輪島市の朝市通りや七尾市の和倉温泉などを視察。その後、金沢市内で北陸経済連合会の会長らと懇談。能登の復興には観光と産業を軸に若い世代を巻き込む必要があるとの考えを示したうえで、大阪万博について、報道陣にこう語った。
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「万博もあります。足を伸ばせば能登にも行きますので、復興のアクセルになればと」
十倉会長は、地震発生後の1月18日、万博会場を視察。能登半島地震を受け、万博の延期を求める声が出ていることに対し、「(被災地の復旧作業を)最優先でやる」としたうえで、「万博もぜひ完成させたい。復興後に観光業がよみがえるよう、万博を通じて支援したい」と述べ、震災復興と万博の準備を両立させる考えを強調していた。
だが、万博会場のある大阪市と輪島市までの距離は400km超。
また、北陸新幹線の金沢ー敦賀間の延伸開業で、大阪から金沢に直通していた在来線特急「サンダーバード」の敦賀以北の運行が終了。乗客は、敦賀駅で北陸新幹線に乗り継がなくてはいけなくなり、料金も1620円高くなった。さらに能登まで足を運ぶなら、金沢駅で乗り換える必要がある。大阪から能登までのアクセスはずいぶん不便になった。
大阪万博が能登観光につながり、「復興のアクセル」になるとの発言を十倉会長がしたことに、SNSでは批判的な声が殺到している。
《一体何を言っているのか。下らない「万博」 への莫大な公費や労働者、資材の投入をやめ、被災地に回した方が「復興」に繋がるのは明白。利権の擁護しか頭に無い財界には辟易する》
《大阪万博は「復興のアクセル」ではなく、「ブレーキ」の間違いでは?》
《頭、ワル!アホやろ》
大阪万博は中止か延期し、「いまは能登の復興を優先して」とでも言えば、説得力があるのだが。
( SmartFLASH )