社会・政治社会・政治

「恥知らず」と台湾側も中国を非難…地震被害へのお見舞いに“謝意”で「地震災害を利用するな」日本でも批判

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.04.05 17:10 最終更新日:2024.04.05 17:11

「恥知らず」と台湾側も中国を非難…地震被害へのお見舞いに“謝意”で「地震災害を利用するな」日本でも批判

(写真・AP/アフロ)

 

 4月4日、台湾外交部(外務省)は、3日に発生した地震に国際社会から心配の声が寄せられていることに、中国の外交官が国連の会議で謝意を表したことを批判。中国が災害を利用して国際社会の認識を操作しようとしているとして「恥知らず」だと非難した。

 

 中国の国連代表部のウェブサイトによると、耿爽国連次席大使は3日の安全保障理事会の関連会合で、地震に関する他国の代表の発言に触れ、中国は台湾に哀悼の意を表し、支援を申し出ているとした上で「国際社会のお見舞いと心配の声に感謝する」と表明した。

 

 

 台湾外交部はこの発言に反発。「国際社会の認識を操作するために地震を利用する中国の恥知らずな行為を厳粛に非難する」とし、中国が台湾に対して政治的な思惑しか持っていないのは明らかだと批判した。

 

「3日には、中国政府で台湾政策を担う国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官が『微博』(Weibo)で声明を発表。『被災した台湾同胞に心よりお見舞い申し上げる』とした上で、『被害の状況と今後を注視していくとともに、救援をおこなう用意がある』と支援を申し出ていました。

 

 台湾の中央通信社によると、台湾で対中政策を所管する大陸委員会は支援の申し出に謝意を表しながらも『(中国)大陸側に災害救助に協力してもらう必要性はない』と即座に突っぱねています。台湾統一に向けて利用されることを台湾側は警戒しているわけです」(政治担当記者)

 

 台湾を中国の一部であるかのように、国際社会に謝意を示したことに、日本のSNSでも批判的な声が上がっている。

 

《台湾は、中国の一部じゃ無いし、同胞じゃ無いから。非常時にもパフォーマンスとプロパガンダを忘れない中国共産党 恥知らず》

 

《地震災害を利用すんじゃねぇ!!》

 

《こうやって台湾が中国だとアピールしたいのか?》

 

 一方、岸田文雄首相も3日、「X」にこう書き込み、支援を申し出た。

 

《この度、台湾東部において大きな地震が発生し、大きな被害が出ているとの報に接し、大変心を痛めています。被害に遭われた方々に対し、心からお見舞い申し上げます。

 

 東日本大震災、また先日の能登半島地震の際にも、大切な友人である台湾の皆様から本当に心温まる支援を頂いたことに、》

 

《私たちは心から感謝しています。海を接する隣人である台湾の困難に際し、日本としては必要な支援を行う用意があります》

 

 これに対し、台湾の蔡英文総統はすぐに「X」で反応した。

 

《岸田首相からお見舞いの言葉をいただき、感謝申し上げます。台湾にいる私たちの心に温もりを届けてくれました。私自身も、日本の方々がSNSで台湾を応援するメッセージを書き込んでいるのを目にし、改めて台湾と日本の友好を感じました。

 

 台湾の政府はすでにさまざまな対策を打ち出し、救援活動を展開しています。皆様の配慮に感謝します》

 

 能登半島地震をめぐっては、台湾各地から義援金約25億円が寄せられた。日本のSNSでは、台湾への「恩返し」を呼びかける声が上がっている。

( SmartFLASH )

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

社会・政治一覧をもっと見る