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「万博の会長してる場合じゃない」住友化学、過去最高3120億円の赤字で大幅人員削減へ…十倉雅和氏の経営能力に疑問の声
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.05.01 15:31 最終更新日:2024.05.01 16:53
4月30日、住友化学は2024年3月期の連結最終損益が過去最大の3120億円の赤字に拡大すると発表した。従来は2450億円の最終赤字を見込んでいたが、赤字幅が670億円広がる。
医薬品と石油化学事業の不振が原因。同日に開かれた会見で岩田圭一社長は「非常に多額で危機的な状況」と危機感をあらわにした。再建に向けて、2025年3月末までに連結従業員数の約1割に当たる4000人規模の人員削減を進めるという。
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同社は十倉雅和・経団連会長の出身母体であり、十倉氏は現在も同社の代表取締役会長だ。2022年には1億1800万円の役員報酬を受け取っている。
また、十倉氏は2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)の会長も務める。
十倉氏は2023年11月、大阪万博の会場建設費が当初想定の1.9倍となる最大2350億円まで膨らんだことについて、「やむをえない」と発言。
同年12月には、万博の運営費が当初想定の約1.4倍となる1160億円に膨らんだことについて、こう発言し、批判を浴びていた。
「事態を予想できなかったのは誠に申し訳ないと思うが、今のような人手不足がこんなに激しくなり、インフレがここまであがるということは、なかなか予想しにくい部分があった」
2024年1月には、大阪市の人工島・夢洲にある万博会場を視察。約350億円が投じられ、巨額の建設費に批判が出ていた木造「リング」に初めて上り、「万博のシンボルとしてふさわしいものに仕上げてほしい」と発言していた。
さらに、十倉氏が代表理事(会長)になった『公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会』が運営組織となる「2027横浜国際園芸博覧会(花博)」でも、会場建設費が当初予算から大幅に増えるなど、大阪万博と同様の問題が持ちあがっている。
その十倉氏が会長を務める住友化学が過去最大の3120億円の赤字となることに、SNSでは十倉氏の経営手腕を疑問視する声が上がっている。
《住友化学会長、兼、経団連会長の十倉雅和の経営手腕大丈夫?》
《超優良企業だった住友化学を過去最大の赤字に導いた原因を作ったのが誰あろう、日本の財界を牛耳る経団連十倉会長。ちなみに十倉氏は、予算管理がメタメタで話題の関西万博の博覧会協会会長でもありますよ。大丈夫か、日本経済》
《万博予算より大きな赤字ー。住友化学、十倉会長、万博協会の会長してる場合じゃなくない?》
大阪万博の運営費1160億円は、主に入場券の売り上げ収入でまかなう予定だ。だが入場券の売れ行きは伸び悩み、赤字に陥る可能性も取りざたされている。
会長を務める住友化学に加え、万博も赤字となれば、十倉氏の経営手腕が問われても仕方がないだろう。
( SmartFLASH )