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偽造マイナカードで携帯機種変→225万円のロレックス買われた!「被害は雪だるま式に」市議が警鐘鳴らす

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.05.06 15:59 最終更新日:2024.05.06 16:04

偽造マイナカードで携帯機種変→225万円のロレックス買われた!「被害は雪だるま式に」市議が警鐘鳴らす

偽造されたマイナカード(写真・時事通信)

 

 ゴールデンウィークも後半に突入する5月2日夜23時30分、「X」に投稿されたポストが注目を集めた。

 

《【犯罪に要注意】本日、私が巻き込まれた犯罪について知っていただき、皆様もご注意いただきますことを切に願います。》

 

 投稿はその後、偽造されたマイナンバーカードを身分証にされ、ソフトバンクの携帯を勝手に機種変され、225万円のロレックスの腕時計を購入されるまでの被害の訴えが続く。インプレッション数は260万超。被害にあったのは、大阪府八尾市の松田のりゆき市議だ。

 

 本人に直接、具体的な被害を聞いてみた。

 

「被害にあったのは、4月30日の15時ころ。外出中に携帯の電波が切れて、どうしようもなくなったので、19時ころ、ソフトバンクアリオ八尾店に行ったら、『機種変更されてますよ』と言われたのです。

 

 愛知県名古屋市のソフトバンク柴田店で最新のiPhoneに機種変された履歴が出てきた。そもそも身に覚えのない場所です。

 

 ソフトバンクアリオ八尾の方が電話をつないでくれたので、直接、柴田店の人と話して『なにで確認したのですか?』と聞いたんです。『マイナンバーカードを出されましたよ』と言われたのです。名前・生年月日・電話番号と身分を証明するもの(免許証・保険証・マイナンバーカード等)があれば携帯電話の機種変更はできるようです」

 

 勝手に機種変され、携帯電話が使えなくなっただけではない。その後、被害は雪だるま式に増えていく。

 

「PayPayで5万円オートチャージされ、ぜんぶ使われているんです。タクシー乗って、いろんなものに振り込んで、セブンイレブンに入ってというところまで履歴に残っている。

 

 ソフトバンクカードもぜんぜん使ったことないのですが、オートチャージできるみたいで、1万円を13回チャージされて、計13万円使われていました」

 

 さらに、翌日の5月1日付で、225万円もする高級腕時計のロレックスデイトナを購入されていた。銀座の高級腕時計店で、しかも店頭受け取りにされていた。

 

「これが解せないのですが、ヤフーショッピングで買われているんです。ソフトバンクアリオ八尾店に行って、20時ころから携帯を止めているんです。でも、Wi-Fiに繋げたらいろいろ操作できる状態だったわけです。ふだん使っていないヤフーショッピングで、勝手に腕時計店で購入されていました。

 

 腕時計店にも連絡し、信販会社にも連絡したら、『審査して通りました』と。信販会社が速達で支払い停止の抗弁書を送ってきたのでなんとか対応できましたが、前後関係のわかっていない年配の方だったら、『なんのこっちゃ』と思ってしまうと思うんです。

 

 実はもう1本、別の店でロレックスを注文されていて、95万円くらい。なぜか、私の家宛てに送ってくることになっていた。すぐに対応したからよかったものの、対応しなかったらエライことになっていたと思います。

 

 VISAのクレジットカードもすぐに停止したのです。それなのに、ヤフーショッピングのショッピングローンを組まれていた。ショッピングローンを組まれたら止めようがない。電話を止められているなか、勝手に成立しているわけですから。どんなシステムなのか、と思いますよね。

 

 5月1日に買われて、店頭受け取りしているわけですから。手の込んだことをやっているなと思います。マイナンバーカードが偽造されていること自体、個人ではなく、組織的な犯罪だと思うんです。警察に行ったら、『個人にできるようなことじゃないですよね』と言ってました。被害自体は、ソフトバンクと信販会社が被害にあっている形になるので、私自身は被害届を出すことができないみたいです」

 

 ソフトバンクの対応はまだ決まっていない状況だ。マイナンバーカードで本人確認する手続きにも松田市議は警鐘を鳴らす。

 

「ソフトバンクからは『社内協議して休み明けに連絡します』と言われています。すでにVISAのクレジットカードで5万円オートチャージされたうえ、ソフトバンクカード13万円を5月末に支払うことになっているので。これを払うことになったら、ソフトバンクユーザー誰もいなくなると思いますよ。

 

 マイナンバーカードでの本人確認は、結局、目視だけで終わっているようです。裏の番号を控えるとか、コピーを取るとかもないみたいで、ICチップを確認するわけでもない。

 

 政治家なので、市政相談なんかを受ける立場なので、公式サイトでも携帯番号や生年月日をオープンにしていたんです。

 

 私の名前と住所と生年月日と電話番号が書いてあれば、まったく別人の写真が貼られたマイナンバーカードでも、違和感なく通ってしまうわけです。せめてVISAのクレジットカードを見せてもらうとか、いま使っている機種を確認するとかしてもらわないと。そこらへんがスルーされていました。

 

 普通に5月末の支払請求が来たのです。もっと確認していると思うじゃないですか。これ、被害を訴えてなかったら普通に請求を処理されていたと思うと、怖いですよね。被害がわかったあとは、公式サイトの携帯番号と生年月日は削除しました」

 

 ゴールデンウィークの予定も吹っ飛び、松田市議は丸2日間ほど、対応にかかりっきりだったという。

 

「時間的にも精神的にもきつかったですね。マイナンバーカードは偽造されやすい面もあるでしょうが、免許証であれ保険証であれ偽造されてしまう可能性がありますからね。マイナンバーカードも多く偽造されていると思うので、これからもっとこういう事件が起きるんじゃないですかね。

 

 携帯電話を使っている人がほとんどでしょうから、誰でも起こりうる話だと思うんです。でも、被害にあったとき、すぐに携帯ショップに行くしか、個人としてできることはないと思うんです。

 

 携帯電話はそれだけで多額のお金を引っ張れてしまう。通信会社の事業者さんには、偽造されたマイナンバーカードが出回っているという前提で、二重三重の本人確認をしてもらいたいですね」

 

 ゴールデンウィーク真っ只中に起きた総額350万円にのぼる被害。他人事ではない。

( SmartFLASH )

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