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「恥ずかしくないのか」裏金受けていた自民・稲田朋美氏に「税控除」発覚で猛批判、12年前の発言が“ブーメラン”に

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.05.28 16:53 最終更新日:2024.05.28 16:53

「恥ずかしくないのか」裏金受けていた自民・稲田朋美氏に「税控除」発覚で猛批判、12年前の発言が“ブーメラン”に

2017年、本誌の直撃を受ける稲田氏。このときは缶ビールや「ほたてひも」まで領収書を取っていたことに批判を受けていた

 

 自民党による一連の政治資金パーティー裏金事件に関連し、同党の稲田朋美幹事長代理が、猛批判の矢面に立っている。5月28日の毎日新聞によると、稲田氏は3年間で計202万円を、自らが代表を務める「自民党福井県第1選挙区支部」に寄付。これによって所得税の一部が控除され、税制優遇を受けたとされる。

 

「稲田氏は2024年2月、旧安倍派からの還流(キックバック)など、計196万円の不記載があったとして、政治資金収支報告書を訂正しています。今回の“疑惑”については、文書で税控除を認めたものの、派閥からキックバックされた、いわゆる“裏金”が寄付の原資ではないと説明。『控除は法令に則っている』としています。

 

 

 しかし、個人がおこなった寄付は寄付金控除が適用されますが、政治家が政党支部に寄付して控除を受けることは以前から問題視されており、『実質的な脱税ではないか』という声もあります」(政治担当記者)

 

 27日には、自民党安倍派の菅家(かんけ)一郎衆議院議員が、派閥からのキックバック分を自らの政党支部に寄付し、同じく税制優遇の恩恵を受けていたことも明らかになっている。たび重なる自民党議員の“税金逃れ”に、国民からは非難の嵐が巻き起こっている。Yahoo!ニュースのコメントには、以下のような怒りの声が寄せられた。

 

《これだけの裏金脱税議員が居て、1人として「納税すべきだった」と申し出る人間が居ない。それどころか更に税優遇を勝ち取ろうとするなど、制度とはいえ恥ずかしくないのだろうかと思ってしまう》

 

《本来は収入として記載すべきお金を隠して、それを原資にして税優遇を受けると言うスキームはマネーロンダリングと呼ぶべきものだろう》

 

《党本部はだんまりを決め込んでいる。要するに暗黙の了解=みんなやっていると言うことだね。国民からは1円でも多く税金を吸い上げ、自分達は脱法行為で私腹を肥やすなど、図々しいにも程があるだろう》

 

 渦中の稲田氏だが、12年前に発したこんな発言も掘り起こされている。

 

「政治を信頼できないのは、国民のみなさんの考え方なんです。政治不信の根底には、国民のモラルの低下があるのではないかと思っております」

 

 これは2012年4月16日、ホテルニューオータニで開催された政治資金パーティーにて、意気軒高に熱弁をふるっていた稲田氏による発言である。民主党政権だった当時、同党が掲げたキャッチフレーズ「国民の生活が第一」を批判し、日本人全体のモラル向上を訴えた演説で、彼女はこう続けた。

 

「目の前の利益誘導に飛びつくような国民を育てる教育をしてきたのは、我が自民党じゃないでしょうか! 私はそのことを反省しなければならない!」

 

 この“モラル”発言に対し、Xでは以下のように皮肉る声が――。

 

《は?お宅の裏金寄付も国民のせいか?》

 

《「稲田朋美のモラルの低下」の間違いですね。というかもともと低下するようなモラルなんかないだろ》

 

《モラルのド低下はあなたも含め政治家たちだろーがー!》

 

 特大の“ブーメラン”が突き刺さった形の稲田氏。今度こそ“反省”して、政治不信をただしてほしいものだ。

( SmartFLASH )

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