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「なにが本物の緑だ!」吉村知事「梅田緑地化」イベントに参加するも非難轟々…大阪市民を待ち受ける「樹木1万本」大伐採計画

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.05.30 18:00 最終更新日:2024.05.30 18:00

「なにが本物の緑だ!」吉村知事「梅田緑地化」イベントに参加するも非難轟々…大阪市民を待ち受ける「樹木1万本」大伐採計画

吉村洋文知事(左)と横山英幸市長(グラングリーン大阪のまちびらき前イベントで)

 

「『ここが梅田か』というのが第一印象でした。大阪都心のど真ん中に本物の緑を。そして、緑を中心とした街づくりをし、ここが大阪・西日本の中心の拠点になることを期待しています」

 

 再開発が進んでいる大阪・梅田地区。なかでも「最後の一等地」と言われている「うめきた2期」(通称「グラングリーン大阪」)はシンボリックな存在である。この土地は、2013年まで梅田貨物駅として使われていた。

 

 

 その「まちびらき100日前」を記念するイベントが5月29日におこなわれ、旗振り役を担った大阪府の吉村洋文知事も出席、興奮しながら冒頭のあいさつをした。

 

「この構想は10年ほど前から本格化しました。かつて大阪市長だった吉村知事は『ニューヨークのセントラルパークのように、都市の中心に緑があると、その都市の魅力や価値は高まる』という持論を展開していました。

 

 今回の計画では商業施設やホテルのほか、東京ドームとほぼ同じ面積にあたる約4万5000平方メートルが都市公園になり、約320種の木がおよそ1500本植えられる予定です」(政治担当記者)

 

 吉村知事のあいさつのように、街に「本物の緑」が増えるのはいいことだが――SNSでは、なぜか批判の声も多い。Xを見ると、

 

《大阪の緑をバッサリ伐っておきながら「本物の緑を」って、アホなこと言うなよ、ったく》

 

《そんなに都市公園の価値や「本物の緑」をアピールしたいなら、何故既存の公園の樹木や街路樹を片っ端から伐採してるんですか》

 

《「身を切る改革」が「木を切る改革」に」》

 

 など非難轟々となっている。いったいどういうことか。

 

「大阪市では、現在、公園樹や街路樹の大規模な伐採が進められているんです。

 

 もともと、大阪では、1964年頃から『緑の量的拡充』として、大量植樹が進められてきました。しかし、60年が経ち、多くの樹木が大木化・老木化したことで、自然災害などで倒木する恐れも大きくなってきたんです。

 

 そのため、まず2018年から3年かけて、弱った樹木や、交通の支障になっている樹木およそ9000本を撤去、植え替えをしました。ちょうど、吉村府知事が大阪市長だった頃です。

 

 このプロジェクトは現在も継続中で、今後も危険な樹木の植え替えが計画されています。対象になるのは公園樹7000本、街路樹3000本で、過去の伐採と合わせると総数2万本近くになる計算です。

 

 大阪市民の間では『健全な木まで伐採される』と不信感が強まっており、実際にXでは《こんな御神木みたいに大きなクスノキも無惨に伐採》《高木の周囲にあった低木さえも約2/3は枯れて草ボーボー》など被害状況が続々と伝えられています」(同)

 

 公園の樹木は伐採され、芝生が敷かれ、公共空間として開放されるが、そこにはカフェなど有料のスペースが作られることが多い。

 

「吉村知事は、2019年、府営の18公園を対象に、民間による新たな管理制度を導入しました。当時、『服部緑地は午後4時に売店が閉まる。草木も生い茂っている。管理手法を変えて活性化したい』と話していますが、要は緑地を『儲かる公園』『稼ぐ公園』にするということです。

 

 市民の貴重な休息スペースが、どんどん “資本主義化” することに警戒心を持つ人も多いのです」(同)

 

 行政には、ていねいな説明をお願いしたいところだ。

( SmartFLASH )

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