小池百合子東京都知事が、いよいよ東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)への立候補表明をおこなう見込みだ。
「3選を目指し、6月12日の都議会最終日、本会議で宣言するようです。正式に立候補となれば、小池氏が特別顧問を務める地域政党『都民ファーストの会』が支援します。これは既定路線ですが、難しいのは自民党との距離感です。
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小池氏はこれまで『保守の方々からの支援、大きなエールもいただいている』と語っていましたが、政治とカネの問題で泥舟状態になり、政治資金規正法改正案もグダグダで、おもな選挙で連敗中の自民党が前面に出て応援されることには、難色を示しています。しかし、自民党と公明党の組織票は何がなんでもほしいところ。
一方、候補者擁立を断念した自民党も、首都決戦で何もしないわけにはいかない。小池氏に乗るほかにはないのです。そこで出てきたのが『確認団体』というウルトラCです」(政治担当記者)
ベテラン議員秘書でも「聞いたことがないですね」という確認団体。どういった組織なのだろうか。6月11日の日本経済新聞は「確認団体をつくると、選挙期間中に一定の活動ができるようになる」として、「ポスターの作製」「ビラの配布」「自動車での街宣」などあげる。しかし、候補者名が類推できる内容をポスターなどに記載することはできないという。
「つまり『小池百合子』という名前や写真は使えないということです。そのため、小池氏を連想させる緑色やシルエットなどで、ポスターやビラを作ることになると思います。どうやら、自民党東京都連会長の萩生田光一衆院議員のアイデアのようです。これなら小池氏も抵抗なく、受け入れるでしょう」(自民党関係者)
都連会長として、首都決戦で負けるわけにはいかない萩生田氏と、難敵と対峙するためどうしても票がほしい小池氏の思惑が一致した、苦肉の策ともいえる。
「それでも小池氏が勝てば自民党、ひいては萩生田氏は『自分たちの手柄』として、喧伝するでしょう」と立憲民主党関係者。このニュースを報じたYahoo!ニュースのコメント欄には《色んな抜け道があるもんだ》《「マネーロンダリング」ならぬ「自民党ロンダリング」》《しかし、自民党は良く考える》とあきれる声があがり、さらには《組織票は欲しいが、自民、公明の名前はいらない 姑息だよねぇ》《わかりにくい、偽装離婚みたいな姑息な事は辞めて欲しい》など、批判の書き込みが殺到していた。
いよいよ、都知事選の幕が切って落とされる。
( SmartFLASH )