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大阪万博にまたも“無理がある案件”猛暑でミャクミャク連続稼働わずか10分に「もうやめてしまえ」しらける声続出
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.12 17:56 最終更新日:2024.06.12 17:57
6月11日、大阪府議会で、2025年大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」に関する質疑がおこなわれた。
大阪維新の会の徳村聡氏は、「万博の盛り上げに、ミャクミャクは非常に大きな存在。イベントでのミャクミャクの万博PRを進めてもらいたい」としたうえで、こう問うた。
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「これから夏場にかけてのイベントでは、ミャクミャクの負担が大きくなるのではないか。負担というのは演者の負担。夏場においては安全対策を取ったうえで、ミャクミャクを活用し、さらなる機運醸成につなげてもらいたいが、現在、どのように取り組んでいるのか?」
対して、府の万博推進局長はこう答弁した。
「ミャクミャクの活用にあたっては、(日本国際)博覧会協会(万博協会)が利用者向けに『着ぐるみを適切に利用するための基本アクションガイド』などを作成し、広く周知を進めてきた。
このガイドでは、夏場における安全対策として、『15分間の連続稼働時間を10分にすること』『熱中症対策グッズや冷暖房設備のある控室を準備すること』『気温が35℃以上の場合は、出演しないことも検討すること』などが示されている。
夏場を控えたいま、協会と一体となって、ミャクミャクの安全な活用について、あらためて注意喚起を徹底し、多くのイベント等に出演することで、万博の機運がさらに盛り上がるよう取り組んでいく」
環境省は暑さ指数(WBGT)を公表しており、WBGTが28(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加するとされている。
2023年7月から8月にかけて、大阪市は平均値よりかなり高くなる日が多くなっており、「厳重警戒」が必要とされるWBGT28以上は、7月で29日間、8月に30日間を記録。とくに8月は、35度以上の猛暑日が18日間に上っており、この暑さが2024年、2025年も続けば、ミャクミャクの稼働時間は大幅に制限されることになりそうだ。
万博協会によると、ミャクミャクは「細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物」。そのミャクミャクが暑さに弱く、夏場の稼働率が大幅に制限されそうなことに、Xでは納得できない様子の声が多くあがっている。
《大阪万博で唯一気に入ってるミャクミャクさんが真夏の暑さに対応しておらず広報活動できないとwwwほんまアホばっかりかい もう大阪万博などやめてしまえ》
《不思議な生き物は夏に弱いと。万博って真冬にやるんでしたっけ?》
《きぐるみの中に冷水循環させる水冷ユニットと、外部から風を送り込む空冷ユニットを仕込むとかできないの?w》
《ここでも“無理がある案件”が。やっぱり無理があるねぇ、大阪関西万博は》
また、同日の府議会で、府の万博推進局長は、万博のシンボルである「大屋根リング」の万博閉会後の利活用についても言及。「備蓄倉庫や福祉施設、高速道路料金ゲート等の建物の構造材として活用する」との提案があったとしたうえで、「2025年の初めころから、リングの引き渡し先を決定する公募入札を実施できるよう、協会において準備がおこなわれている」と述べた。
自見英子万博担当相は、350億円かけて建設される大屋根リングを「日よけの熱中症対策として大きな役割を果たす」としているが、「世界一高い日傘」とも揶揄されている。
ミャクミャクにせよ、大屋根リングにせよ、無用の長物にならないことを願う。
( SmartFLASH )