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沖縄県議選、自民党「勝利」で“大はしゃぎ”状態も永田町が恐れる岸田首相の“浮かれ解散”

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.18 17:13 最終更新日:2024.06.18 17:13

沖縄県議選、自民党「勝利」で“大はしゃぎ”状態も永田町が恐れる岸田首相の“浮かれ解散”

県議選での支持勢力が過半数割れとなり、6月17日、記者団の取材に応じた沖縄県の玉城デニー知事(写真・時事通信)

 

 自民党にとって、久しぶりとなる大型選挙の勝利ではないだろうか。

 

 6月16日、任期満了にともなう沖縄県議会議員選挙の投開票がおこなわれ、県政野党の自民党は公認候補20人が全員、当選。公明党も4人全員が当選。中立的立場の日本維新の会などと合わせると28議席になり、過半数を制した。

 

 

 一方、玉城デニー知事を支持する共産党・立憲民主党・社民党・地域政党の沖縄社会大衆党は過半数を割り込む結果となった。

 

「政治とカネの問題で、全国的に選挙が連敗中の自民党は、逆効果になることを心配して、選挙期間中は小渕優子選挙対策委員長を送り込むにとどめ、幹部クラスは応援を控えました。それがこの善戦ですから、党本部は大喜びです。

 

 選挙で負けたときはダンマリを決め込むことも多い小渕選対委員長は、翌日早々に『逆風のなか、歴史的に党勢がもっとも厳しい沖縄で勝利をあげた意義は、極めて大きい。県政への影響のみならず、全国各地の選挙に大きな弾みになる』とコメントを発表しています」(政治担当記者)

 

 茂木敏充幹事長も、都内で記者団に「大きな勝利を飾ることができた。この勢いを、きたるべき沖縄県知事選挙にもつなげていきたい」と興奮気味に語った。最近は岸田文雄首相との関係がギクシャクして、「反岸田」の旗幟を鮮明にしている麻生太郎副総裁も、この日ばかりは周囲に「久しぶりにいい結果が出たな」と、笑みを浮かべたという。まるで“大はしゃぎ”だ。

 

 しかし、永田町では「岸田首相が勘違いしなければいいが」という声が聞こえてくる。

 

「今回の選挙は、基地問題などで何も進まないことや、子育て生活支援などが不十分な玉城県政に、県民が失望し、うんざりした結果です。投票率は45.26%と過去最低でしたが、当日は台風のような大雨でした。それでも自民党が議席を増やしたのは、相当、企業などへのしめつけが働いたのだと思います。

 

 しかし、国政選挙でカギになるのは、有権者の半数にもなる『無党派層』の動向。その無党派層の大半は現状、アンチ自民党です。沖縄の勝利が国政選挙の勝利につながるものではありません。そのため『沖縄の結果に勘違いした岸田首相が“浮かれ解散”をしなければいいが』と心配する声があがっています」(政治ジャーナリスト)

 

 Xにも《沖縄県議選の結果を受けて 岸田さんは続投意欲強まるのでは》《沖縄県議選の結果を見て「何だ結構勝てんじゃん」と楽観的になった岸田文雄が衆議院を解散する回》などのポストがあった。

 

 サプライズが好きな岸田首相にとって、格好の“エサ”となってしまうのか。

( SmartFLASH )

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