社会・政治
「奢る維新は久しからず」大阪・河内長野市長選で維新が候補擁立断念、急速に衰退する人気の理由
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.21 17:33 最終更新日:2024.06.21 17:33
《生まれ故郷にさじ投げられるって悲しい》
《いよいよ「奢る維新は久しからず」となって来ましたね》
6月20日、任期満了に伴う大阪府河内長野市長選(6月30日告示、7月7日投開票)で、地域政党「大阪維新の会」が候補者擁立を断念したことが伝わると、Yahoo!ニュースのコメント欄にはこのような書き込みが並んだ。
【関連記事:「負け犬の遠吠え」維新・馬場代表 補選全敗での“発言”に批判の声、泉房穂氏は代表辞任を要求】
「というのも、河内長野市は大阪維新の会代表の吉村洋文大阪府知事の出身地なんです。そこでの不戦敗ですから、衝撃的です。大阪維新の会の横山英幸幹事長は『候補者が見つからなかった』と擁立しない理由を語りましたが、じつは4月21日におこなわれた大阪府大東市の市長選挙でも、大阪維新の会が擁立した新人が負けているんです。
大東市は、日本維新の会の藤田文武幹事長が保健体育の講師として赴任していた、府立大東高校(現・緑風冠高校)があった地域で、藤田幹事長の選挙区でもありますから、いわばお膝元。2023年4月には、やはり藤田幹事長の選挙区、寝屋川市長選でも維新の新人候補が負けています。
こうしたことから、河内長野市長選について大阪府政関係者は『これ以上、敗戦を重ねないため、維新は勝ち目がないとみて候補者を立てなかったのだろう』と推測していました」(週刊誌記者)
そのためニュースサイトには《一昔前までは維新というだけで誰でも入れ食い状態のように当選する状況だったのに、今は候補者が見つからない》といった、党勢の衰えに対する驚きの声もあがっていた。大阪の「維新ブーム」に、かげりが見えてきたのだろうか。
「大阪万博の工期遅れや『空飛ぶクルマ』の商用飛行断念、小中高校生の無料招待で自治体首長ともめるなどして、府民はうんざりしています。また、大阪の衆院小選挙区に、公明党の対抗馬として候補者を立てたこともマイナスでした。公明党の支持母体である創価学会が、完全に『反維新』になりましたから。結果、創価学会票が勝敗を大きく左右する地方選挙で、維新は苦戦しているのです」(大阪府政関係者)
「関西圏以外では存在感が薄い」といわれる維新の会が、大阪でも窮地に立たされているとは皮肉だ。
( SmartFLASH )