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自民党総裁選「ラストチャンス」の石破茂氏、ひそかに「姉さん」と呼び慕う“女帝”政治家の名前
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.06.29 16:30 最終更新日:2024.06.29 16:30
これまで、9月の自民党総裁選出馬について聞かれると「準備しておくことは当たり前です」と意欲を隠そうとしなかった石破茂元幹事長だったが、“いよいよ”のタイミングとなり、口が重くなっているようだ。
6月28日、札幌市で開催された同党議員のパーティの講演では、周囲の盛り上がりを鎮めようと意識したのか、苦笑まじりに「私はまだ(出馬を)言っていません」と語り、その後も記者団に「いつがいちばんいい時期か、熟考することが必要だ」と語るにとどめていた。
「石破氏は過去、総裁選に4回、出馬しています。しかし、党員による投票で優位になっても、議員票が得られず辛酸をなめてきました。2012年に安倍晋三氏と争ったときは、1回めの投票で党員票が伸びて1位になりましたが、いずれの候補も過半数に届かなかったことから、国会議員のみによる決選投票に。そこで、他候補の票が安倍氏に流れ、逆転負けをくらいました。2位候補が逆転したのは56年ぶりのことでした」(政治ジャーナリスト)
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雌伏の石破氏も、67歳になった。永田町では「国会議員にも世代交代の波がきている。今回がラストチャンスになるだろう」という見方で一致している。
「今回は、これまでになく勝算がありますから、石破さんは間違いなく出馬します。決意を固めたのは5月14日、都内の日本料理店で小泉純一郎元首相、山崎拓元副総裁、武部勤元幹事長、亀井静香元政調会長らと会食をしたときだと思います。小泉氏から『首相になるには才能、努力、運が必要だ』と、“時期を逸するな”という助言をもらい、ほかの方々からもハッパをかけられたと聞いています。山崎氏は会合後、記者団に『石破氏は立つと思う。最有力候補だ』と語っていました」(政治担当記者)
そんな石破氏には、ひそかに「姉さん」と呼び、慕っている“女帝”がいる。何を隠そう、東京都知事選の真っただなかにいる、小池百合子東京都知事である。
2010年、自民党が野党だったとき、本誌は石破氏と小池氏による「居酒屋対談」を掲載している。
「そのときも、石破氏は小池氏を『姉さん』と呼んでいました。政治家としてのキャリアは石破氏のほうが長いのですが、小池氏の方が4歳上なので、そう呼んでいるということでした。しかし理由はそれだけではありません。1994年に結成された新進党にはともに参加して、その後、石破氏は自民党に復党、小池氏は自由党、保守党などを経て自民党に入党するという、同じような道を歩んだことから、親交は続いているのです。もちろん、お互いに『政治家としての実力を認め合っている』とも言っていました」(取材担当記者)
2017年、小池都知事が衆院選に向けて「希望の党」を結党したときも、石破氏は記者団に「(小池氏を)なめたらたいへんなことになる。怖いとか、そういうもんじゃない。小池百合子という人をあなどったら、たいへんな目に遭うということは言っておく」と述べるとともに「小池さんは自民党の同志でやってきた。思いは共通する部分はあるだろうと思っている」と、シンパシーがあることを述べていた。
都知事3選に向けた「姉さん」の背中を見て、石破氏は総裁選出馬の決意を固めつつあるのかもしれない。
( SmartFLASH )