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バイデン大統領、選挙戦撤退で「ハリス氏」支持表明、SNSであふれる「アメリカン蓮舫」の声…「厳しい戦い」予測する人も

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.07.22 13:56 最終更新日:2024.07.22 13:56

バイデン大統領、選挙戦撤退で「ハリス氏」支持表明、SNSであふれる「アメリカン蓮舫」の声…「厳しい戦い」予測する人も

ハリス副大統領(左)とバイデン大統領(右)(写真・時事通信)

 

 これまで多くの民主党重鎮議員に米国大統領選挙からの撤退を説得されるも拒んできたバイデン大統領が、7月21日、自身のXに《再選を目指すつもりでいたが、私が選挙戦から退き、残りの任期は大統領としての職務に専念することが、党にとっても国にとっても最善の利益になると考える》と記した文書を掲げて撤退を表明。さらに続けて、《私は今年の民主党の候補者としてカマラ・ハリス氏を全面的に支持し、推薦したい》とポストした。

 

 再選を目指す現職大統領が、選挙戦の途中で撤退するのは1968年のジョンソン大統領以来、56年ぶりの事態だという。

 

 バイデン大統領が候補者として名前をあげた副大統領のカマラ・ハリス氏はどういった人物なのか。

 

 

 カリフォルニア州出身で父親はジャマイカ出身、母親はインド出身の移民2世。カリフォルニア州の司法長官を務めたあと、2017年に上院議員当選、2020年の大統領選では1期目の議員ながら民主党の候補者指名争いに挑んだことで知られている。

 

「大統領選では支持が広がらず、序盤で撤退しました。撤退後にバイデン氏への支持を表明したこともあり、副大統領に選ばれました。

 

『多様性』を訴える民主党は、ハリス氏の起用により若年層や黒人層のさらなる支持を期待しましたが、ハリス氏の存在感が薄く政策論争でも目立たなかったので、世論の声には厳しいものがあります。

 

 7月22日、NHKは政治情報サイト『リアル・クリア・ポリティクス』の調査として、『7月20日までの各種世論調査の平均では、ハリス氏を支持するとした人は38.1%、支持しないとした人は52.3%』だったことを報道しています」(政治ジャーナリスト)

 

 ハリス氏は21日に「バイデン大統領の支持を得られたことを光栄に思う。この指名を勝ち取るつもりだ」と、大統領選への意気込みを語った。じつはそんなハリス氏は、Xで《アメリカン蓮舫》と呼ばれている。

 

「インドの古典語であるサンスクリット語で、『カマラ』は『蓮の女性』に由来しているという説もあるそうです。2020年11月にバイデン氏が大統領に当選した際、ハリス氏は祝福の動画をXに投稿し、それを蓮舫さんがリポストして《SNSの見せてくれる「瞬間」》と綴っていました。

 

 直後に次期副大統領に選ばれたハリス氏がスピーチをおこなった際も、その動画を引用し、蓮舫さんは《心震える。新しい扉が開いた瞬間》と投稿しました」

 

 バイデン氏がハリス氏の支持を表明した後のXでは、

 

《ハリスさんも蓮舫さんのようにかなり厳しい戦いを強いられるだろう》

 

《バイデン撤退表明か。ハリス氏応援したいところだけど、蓮舫以上に難しいんだろうとは想像できるな…》

 

《ハリスさんで大統領選やって惨敗すればハリスさんも失脚させられるから良いって考え方なのかな…蓮舫さんの時と同じ論理か…》

 

 などと、都知事選で『ジャイアントキリング(番狂わせ)』を狙ったものの撃沈した蓮舫氏とハリス氏を重ね合わせるポストが多く投じられている。

 

 はたして大統領選のゆくえはーー。

( SmartFLASH )

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