「ここに至っての逃亡は無責任きわまりないですよ」
とあきれ顔で話すのは、兵庫県の県庁職員。
亡くなった元局長の告発を発端として、パワハラ疑惑や “自殺隠蔽” 疑惑が噴出し、四面楚歌の状態にある斎藤元彦兵庫県知事。知事を支え続けた側近たちも次々と “逃亡” を図っているようだ。
「“四人組” と呼ばれる側近がいたんですよ。片山保孝元副知事と、小橋浩一理事、そして産業労働部長と総務部長の4人です。そのひとりである小橋理事は、体調不良を理由に降格を申し出たため、総務部付の部長級とする人事が発表されました。
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8月1日の県議会・行政改革特別委員会に、片山元副知事と一緒に出席する予定でしたが、片山元副知事も31日付けで辞任しているため、影響は甚大です。
小橋理事は、死亡した元局長の作成した告発文書内で、知事選で斎藤知事実現の事前運動をおこない、その論功行賞で理事に就いたと名指しされている側近中の側近ですね」(前出・県庁職員)
これで残りは2人。同じ兵庫県の明石市元市長・泉房穂氏は、自身のX上で、
《いわゆる“知事側近の4人組”のことは、明石市長時代から、もちろん存じ上げている。斎藤知事が県政運営を”4人組”に丸投げしてきたのも有名な話だ。特に片山副知事は、ある意味、やりたい放題状態だった。斎藤知事と“4人組”の責任がこれから問われ始めるのだと思う・・・》
と指摘している。
冒頭の県職員は、“残り2人” についてこう話す。
「総務部長は登庁しているようですが、総務部長は部屋からほとんど出てきません。斎藤知事の呼び出しにも応じていないので、ほぼボイコット状態ですね。
残るは産業経済部長ですが、この人は元気ですよ。職員を誘って飲み会にも出かけているようです。『たいへんですね』と労った職員に、『かかってきなさい』と冗談を言ったそうですから、驚きです。今回の事態を、まったく苦にしてないんじゃないですか」
いずれにせよ、まずは “親分” の去就からーー。
( SmartFLASH )