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「やめると自分ではなくなる」女子マラソン増田明美氏、じつは悩んでいた「細かすぎる解説」のジレンマ

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.08.13 16:50 最終更新日:2024.08.13 16:50

「やめると自分ではなくなる」女子マラソン増田明美氏、じつは悩んでいた「細かすぎる解説」のジレンマ

代名詞の「細かすぎる解説」で、じつは悩んでいた増田明美氏

 

「細かすぎる選手ネタ」で人気の増田明美氏が、パリ五輪女子マラソン解説を務めた。

 

 今回も、モンゴル代表選手について「モンゴル国際草原マラソンで優勝し、優勝賞品は馬1頭だった」、フランス代表選手について「学校の先生になる予定を、五輪に出るため1年、延長してもらっている」などと紹介。今大会、日本人最高の6位入賞した鈴木優花選手については、「優花さんの中学のときの作文の題名は『走り抜いた夏』なんです。絵のうまさといい芸術的な素養があるんです」「将来は、絵の道に進みたいと思ったこともあるそうです」といった情報を散りばめた。

 

 

「いつもどおり」の解説をおこなった増田氏に対し、Xには《マラソンをあまり知らない人にとっては良い解説やとおもう。選手を身近に感じれるし》《うんちくがうっぜぇーとは思った》など、称賛から批判まで、さまざまな声がポストされていた。

 

 陸上関係者によると、増田氏は最近、自身の解説のことで悩んでいる様子だったという。

 

「増田さんが解説の仕事を始めたころは、選手のプライベートを話す解説者がほとんどいなかったので、視聴者にも選手にも、彼女の出す情報は新鮮でした。そのため、ほかの競技でも同じような解説が広まったほどです。

 

 そうすると、元来が生真面目な増田さんは、『もっと細かく取材して、私の色を出さなくちゃ』と、自らを追い込んでいくようになったのです。結果、取材対象者である選手の家族や友人、チームスタッフから『増田さんはマラソンの本質から離れたことばかり聞く』と言われてしまうことが多くなってしまったそうです。

 

 このことは、増田さん本人の耳にも届いていたそうですが、豆知識を盛り込んだ解説をやめると『増田明美』ではなくなってしまう、というジレンマに陥っていたと聞いています」

 

 その一方で、今回の五輪で男子マラソンの解説を務めた、2000年シドニー五輪のマラソン金メダリスト高橋尚子氏は「戦術面」「心理面」での解説に定評があり、「若いランナーにとってはあこがれの存在」(スポーツ担当記者)といわれている。

 

 とはいえ、増田氏の解説は唯一無二。期待しているマラソンファンも多いのも事実だ。

( SmartFLASH )

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