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「福島には3000年戻れない」トランプ氏の屈辱発言すらスルー「人の話を聞く」はずの岸田首相が最後まで持たなかった「聞く耳」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.08.15 12:10 最終更新日:2024.08.15 12:11
「わかりやすい最初の一歩は、私が身を引くこと」
記者会見でこう述べ、自民党の“改革”のために総裁選に出馬しない方針を表明した岸田文雄首相。
8月14日に開かれた会見の前夜、現地時間の8月12日に、米国では日本にとって“屈辱的な発言”が飛び出ていた。
「2024年11月におこなわれる米大統領選挙の最有力候補とみられている、ドナルド・トランプ前大統領と実業家のイーロン・マスク氏の対談が、マスク氏が買収したSNS『X』でおこなわれました。
そのなかでエネルギー政策の話題となり、トランプ前大統領が、東日本大震災での東京電力福島第1原発の事故があった福島県を念頭に置いて『3000年は土地に戻れない』と軽口をたたいたことが伝えられたんです」(政治担当記者)
マスク氏は、震災直後に福島県相馬市を訪れていたことから、トランプ前大統領の発言を否定。すると、トランプ前大統領はマスク氏が体調不良に見えると言い、最後に「冗談だよ」と言い放ったという。
「しかし、その発言の後、つまり日本時間の翌朝、岸田首相が9月での退陣方針を示したために、トランプ前大統領の“トンデモ発言”は、自民党総裁選ムード一色のなかでかき消されてしまったのです」(同前)
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岸田首相の不出馬が大きな話題になっていた8月14日、Xでは、このトランプ前大統領の発言に対して、日本政府に毅然とした態度を求める声があがっていた。
《日本政府はトランプに抗議声明を出すべきではないのか?》
《いやいや国がちゃんと抗議しろよ 3000年の根拠は?》
《トランプ氏の原発3000年発言に日本政府はなんのリアクションも無しですか》
同日中に、日本政府からトランプ前大統領に対するアクションは、とくに見られていない。
思えば就任当初、メモを片手に「人の話を聞く力がある」と強調していた岸田首相だが、この件は人から聞かずとも行動してほしいもの。
それとも、自らが引き起こした永田町の“お祭り騒ぎ”で、発言を聞くどころではなかったのか。
( SmartFLASH )