いよいよ、役者が揃ったか――。
8月30日、小泉進次郎元環境大臣は記者会見を開き、9月12日告示、27日投開票が予定されている、自民党総裁選への出馬を表明する。
「出馬意思が明らかになったと同時に、菅義偉前首相が進次郎氏を支援することも判明しました。
現在、自民党内のほとんどの派閥が解散したなかで、現存する麻生派は“分裂”の様相を見せているのに対し、派閥ではない“菅グループ”は団結力が強い。
菅氏の支援により、40名近い国会議員が進次郎氏陣営に加わると見られています。総裁選の戦況は一変するでしょう」(政治部記者)
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これまで、いち早く出馬を表明した小林鷹之元経済安保担当大臣を始め、上川陽子外務大臣、河野太郎デジタル大臣、石破茂元自民党幹事長などから出馬意思が聞こえ始めてきている。
立候補者は10人を超えるとも言われるなか、進次郎氏が「40人」をまとめるとなれば、かなり強力な勢力になるだろう。
「現状、総裁選では大幅なリードをつけた進次郎氏。今はその40名の国会議員の誰に『推薦人』になってもらうかで、思案をめぐらせているようです。
進次郎氏の陣営として名前が明らかになれば、対立候補から切り崩しにあう可能性もありますから、慎重になるのも仕方ありません」(同前)
このままいけば、実際に“進次郎首相”が誕生する可能性も高いだろう。
ただ、ファーストレディ候補でもある妻・滝川クリステルとの関係に多少の懸念があるようだ。
自民党関係者はこう話す。
「現在、2児を育てている進次郎夫妻ですが、2023年11月に誕生した長女は乳幼児とあって、まだまだ手がかかりますし、2020年1月に誕生した長男は4歳を迎え、こちらは非常にやんちゃ盛りなんです。
長男はもう、それなりに自由に動き回れる年齢になり、イタズラなども覚えてきている。長女とは別の意味で“手がかかる”時期に入っています。そのため、クリステルさんは進次郎氏に対して『長女は私が見るから、あなたも長男の面倒を見てほしい』とルールを設けているんです。
今回の自民党総裁選出馬の判断について、クリステルさんが異を唱えることはありませんでしたが、『育児はおろそかにしないでほしい』という点だけは譲るつもりはないそうです」
8月22日に進次郎氏の出馬意向が一斉に報じられたが、この日、自ら車を運転する滝川の姿があった。
後部座席には長男、長女を乗せていたが、やんちゃな長男に困ったような表情も少し見せていた。
「滝川さんといえば、フリーアナウンサーの活動以外に、動物愛護を掲げる一般財団法人の代表理事としての活動もおこなっています。
育児で忙しいですが、財団の活動も進次郎氏に長男を預けたり、託児所を活用したりしながら、合間を縫っておこなっていますね。
また、長らく彼女が大事に育ててきた愛犬・アリスも16歳という老齢を迎えて、介護が必要になりました。
育児やペット介護など、家のなかのことと財団の活動を並行してこなしてきていましたが、ここに“ファーストレディ”としての役割が加わるとすれば、少し心配せざるをえませんね」(芸能関係者)
これまでの歴代の日本首相で最年少は、初代・伊藤博文の44歳。進次郎氏が就任すれば、これを抜いて史上最年少になる。
その年齢ゆえに「家庭との両立」という40代ならではの問題が、新首相にはのしかかることになるかもしれない。
( SmartFLASH )