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「過激の意味の履き違え」「トラウマ案件」フロアに油をまいて“炎上”…過激パフォーマンスバンドの危険行為で「ハードコア時代の終焉」が議論に
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.08.28 16:40 最終更新日:2024.08.28 20:26
過激が売りのハードコアバンド「アンチフェミニズム(以下、アンチ)」がライブハウスのフロアに油を撒いて着火し、燃え上がる事態に。実は、アングラシーンでは昔から“よくあること”なのだが、令和の今はネットでも大炎上している。
事の発端は『LYL』というバンドによるXへのポスト。8月25日、老舗ライブハウス『三軒茶屋 HEAVEN’S DOOR(以下ヘブンズドア)』で行われたライブ『Smash your Brain!!』にて、参加バンドのひとつが《予告や警告なく、フロアに油を撒いて火をつけた》と報告したのだ。
「LYLは元アイドルがボーカルを務めるバンドで、LYLとしては、フロアが燃えるライブになるとは聞いてなかったようです。フロアに総額150万円のドラム機材を置いていたので、危うく引火するところだったと、怒っているわけです。
しかし、ヘブンズドアは昔からアングラ系バンドが出続けているライブハウスで、フロアが燃えるくらいのパフォーマンスは、実は通常営業なんです。そして燃やしたほうのバンドも、15年以上もこうした過激なパフォーマンスを続けているバンド。対バン発表の時点で断わる、逃げるなどの対策は取れたかもしれません。もちろん、こうした過激なパフォーマンスは人命に関わりますし、危険なのは間違いありませんが」(音楽誌ライター)
ヘブンズドアは1990年設立で34年の歴史を誇る老舗ライブハウス。そしてアングラの聖地でもある。Xにもこんな書き込みが。
《一時期通っていて自分が目撃したのは女性演者による全裸、放尿、花火、男性観客の陰毛を燃やす、等です。放尿はしっかりブルーシートを引いた上で男性が嬉々として浴びる、というような安全に配慮したパフォーマンスでした。私は行かなくなりました》
そしてアンチは自傷や蛍光灯爆破、放火と何でもありのハードコアバンド。
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《ヘブンズドアでアンチフェミニズムなら、しゃーない!》
しかし今の世、“しゃーない”では済まされないのだ。
「アンチは自称ビジュアル界のカリスマ、KENZI(Anarchist Records代表)が率いるバンドです。手を燃やす、自分の頭・腕で割った蛍光灯で胸や腹を切る、またステージや客席を燃やすなどの行為で『日本一、病院へ行くバンドマン』を自称しています。
また、KENZIさんは、メジャーデビューも果たしたバンド『かまいたち』のドラムのCRAZY DANGER NANCY KENchanと同一人物。かまいたちの解散後も、計3度のメジャーデビュー、渋谷公会堂ソールドアウトなど。実績はしっかりあるんですが、何しろ過激パフォーマンスが売りなので客を選びます。何も知らない最近のバンドが対バンすれば、怯えるのも当然だろうと思います。
昭和の時代なら、ライブハウスの壁をユンボで破壊した『ハナタラシ』や、全裸で法政大学の中を駆け抜けた『スターリン』もいたわけですが……時代は変わったことをバンド側も認識しないといけないようですね」(同前)
時代の変化を指摘する声は、Xでも数多い。
《未だにこんな間違えたイキリ散らかしバンドが居ることに驚き》
《ライブハウスなんて逃げ道が狭くてないし初見なら放火と勘違い下手したらトラウマ案件》
《おじさんたち、過激の意味を履き違えてるぞ?》
アングラ、ハードコアも過去のものになりつつあるのか……ともかく、他人様に迷惑をかけるパフォーマンスは許されないのだろう。
( SmartFLASH )