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小泉進次郎は「声量バツグン」、茂木敏充は「脱力しすぎ」…首相候補12人を「声」で採点!「福山雅治のような色気」を持つ1位は?

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.09.07 06:00 最終更新日:2024.09.07 06:00

小泉進次郎は「声量バツグン」、茂木敏充は「脱力しすぎ」…首相候補12人を「声」で採点!「福山雅治のような色気」を持つ1位は?

4位 小泉進次郎氏 元環境相 総合72点 声量があって表情も豊か

 

 政治家にとって声は命。自民党総裁選出馬の意向を表明している12人の声を、ビジネスボイストレーナーの毛利大介氏が評価。「声の響き」「抑揚・色気」「表情」「滑舌」「声量」の5項目を各20点、計100点満点で採点してもらった。

 

「『声の響き』は声質、『声量』は声の大きさやエネルギー感、『表情』は感情の動きを顔で表現できているか、『抑揚・色気』は棒読みではなく緩急があるか。特に響きや色気のある魅力的な声を『イケボ』(イケてるボイス)と呼んでいます。国民が応援したくなるのは、人間味と親しみがあってエネルギーが高い人ですね」

 

 と、語る毛利氏。2021年の横浜市長選では、初出馬の山中竹春氏をトレーニングして当選に導き、現役国会議員のスピーチ顧問も務める。

 

 

「山中さんの場合は声量と抑揚が足りなかったので、『やりすぎなくらい、熱く語ってください』と指導させていただいて、劇的に変わりました。政治家の方には表情筋を鍛えて表情を豊かにし、エネルギッシュに話してほしいです」

 

 毛利氏が“声だけ”で総裁選を予想すると?

 

「エネルギーがもっとも感じられ、表情もいいのは小泉さんですね。ただ、総合的な『声の力』は、ダントツで齋藤さんです」

 

 では、さっそくランキングを公開!

 

■1位 齋藤健氏 経産相 総合80点

 

福山雅治的な“ハスキーイケボ”

 

 農林水産大臣、法務大臣を歴任。現在は経済産業大臣を務めるが、地味な印象が拭えず。「ハスキーボイスのイケボです。福山雅治さんのように『あぁ』と低音でうめく『エッジング』という発声のテクニックを、無意識にしている。声量があり、滑舌のよさも声優としても通用しそう。唯一の欠点は表情に動きがないことです」(毛利氏、以下同)

 

■同率2位 野田聖子氏 内閣府特命担当相 総合76点

 

ベテランアナウンサー級の滑舌

 

 史上最年少で入閣し、女性初の総理大臣候補といわれて久しい。2021年の総裁選では4位。「発声が本当によくて、テレビ局のベテランアナウンサー級の素晴らしい声です。総裁候補のなかで『滑舌』がただ一人満点。ただ、ほかの項目が平均点。表情と抑揚・色気の部分を頑張っていただくと、人間味が出てきて最高だと思います」

 

■同率2位 上川陽子氏 外務相 総合76点

 

まるで歌声のような心地いい声

 

 麻生太郎副総裁の“女性蔑視発言”に抗議せず、賛否。総裁選を前にXの投稿数が急増中。「高レベルでバランスがいい声です。人の声は胸・口・鼻の空洞に共鳴するとイケボになり、上川さんの場合は、高音を鼻腔に響かせることで、まるで歌声を聴いているような心地よさがあります。抑揚をつけた名スピーチを期待したいです」

 

■4位 小泉進次郎氏 元環境相 総合72点

 

 声量があって表情も豊か

 

 世論調査では「次の首相」1位に挙がるが、発言の軽さに不安も。9月6日に出馬会見をおこなった。「声の響き、抑揚・色気、滑舌も平均点ですが、とにかく声量があって表情が豊かなんです。あとは声質だけなので、もっと体の空洞を共鳴させれば声質は変わります。これはボイトレでできるので、ぜひレッスンさせてほしいです(笑)。声質さえよくなれば最強です」

 

■同率5位 小林鷹之氏 元経済安保相 総合68点

 

“真面目すぎる進次郎ボイス”

 

“コバホーク”の通称は浸透。旧統一教会や裏金議員問題との距離感に党内からも疑問符が。「小泉進次郎さんと図形がほとんど一緒で、抑揚・色気が4点低いだけ。“真面目すぎる進次郎ボイス”という感じです(笑)。小林さんはエネルギーも表情も豊かなので、やはりあとは声質だけ。ちょっと力みすぎなので、肩の力を抜いて声の力みを取ると、余裕が出てくると思います」

 

■同率5位 高市早苗氏 経済安保相 総合68点

 

威勢のいい“居酒屋女将”

 

「自民党保守派の星」を自認。安倍元首相の後ろ盾を失い、厳しい総裁選になるとの予想。「声量があり表情も豊か。笑顔を作る練習を熱心におこなった、努力のあとが見受けられます。ただ、少し喉が力んでいるため、きつい声で攻撃的に聞こえます。下町の居酒屋の女将さんのような威勢のよさを感じますが、力みを取れば、包み込むような広がりのある声になります」

 

■同率7位 石破茂氏 元幹事長 総合60点

 

よく聞けばわかる“隠れイケボ”

 

 総裁選挑戦は5回めで「最後の戦い」と位置づける。裏金問題に切り込み、世論の支持獲得を狙う。「抑揚・色気が満点、声の響きが16点と齋藤さんに次ぐイケボなのに、ほかの3項目が低いのは非常にもったいない。声が前に出てこないので、よく聴かないとわからない“隠れイケボ”です。エネルギッシュに表現力を豊かにしていただくと、3倍魅力的になります」

 

■同率7位 林芳正氏 官房長官 総合60点

 

滑舌のよさは大きな武器だが……

 

 防衛相、農水相、外相などを歴任した岸田派のナンバー2。地元・山口からは待望論が。「声の響きがよく、滑舌がいい。滑舌の改善はボイトレでいちばん時間がかかるので、これは大きな武器です。抑揚・色気を持たせ、表情を豊かにするには、役者が演じるように話すのがコツです。そうすれば、より魅力的になると思います」

 

■9位 加藤勝信氏 元官房長官 総合52点

 

すべての項目が“ザ・普通の人”

 

 官房長官や厚労相を歴任。温厚な性格で党内には敵がいないとも。知名度不足がネック。「すべての項目で平均点か、やや下。“ザ・普通の人”といった印象で、いちばんコメントが難しいです(笑)。何を話していても、まったく表情が動いていません。逆に、ボイトレを少しでもすれば、すべての項目で伸ばせる余地はおおいにあると思います」

 

■同率10位 河野太郎氏 デジタル相 総合48点

 

喉に力みがあって響きのない声

 

 前回は決選投票で岸田首相に敗れた。マイナ保険証への強引な切り替えで評判を落とす。「パワー、エネルギーがあって声量は16点ですが、ほかの4項目がすべて低い。演説を見ていると表情の変化が乏しく、滑舌もよろしくない。喉に力みがあって響きのない声を『喉声』といい、河野さんの声が典型例です。まずは力みを取ることです」

 

■同率10位 茂木敏充氏 幹事長 総合48点

 

省エネボイスの“役所の窓口”

 

 かねてから、総裁への意欲を隠さず。自派閥からは加藤氏、齋藤氏も出馬予定で、苦境に。「声量、滑舌、表情が最下位タイでした。河野さんと逆で、本人は力みなく話しているつもりかもしれませんが、脱力しすぎでやる気がないように聞こえてしまいます。役所の窓口のベテラン職員に、茂木さんのような“省エネボイス”の人がいますよね(笑)」

 

■12位 青山繁晴氏 参院議員 総合44点

 

声がこもって表情も乏しい

 

 2023年11月出馬表明。候補の一人であることをスルーされることが多く、NHKには抗議した。「口が動いていないために声がこもってしまい、表情にも変化が出ていません。また、エネルギーや伝える意志は感じられるのですが、それが声量に結びついていません。声の響き、抑揚・色気は伸び代があるので、ぜひボイトレを受けていただきたいですね」

 

ビジネスボイストレーナー・毛利大介氏
数々のメソッドで声に悩む人を指導する声の研究者。経営者や政治家のスピーチ顧問を務める

 

写真・本誌写真部

( 週刊FLASH 2024年9月17日号 )

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