社会・政治社会・政治

「親の監督責任だろ」「痛い目見ないと理解しない」10歳児童が自転車事故で“全過失”判決にネット賛同続出…背景に“チャリ”嫌悪の高まり

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.11.19 18:10 最終更新日:2024.11.19 19:11

「親の監督責任だろ」「痛い目見ないと理解しない」10歳児童が自転車事故で“全過失”判決にネット賛同続出…背景に“チャリ”嫌悪の高まり

写真はイメージです(写真・AC)

 

 11月18日に「産経新聞」が報じた記事が話題になっている。

 

自転車で信号無視の10歳児が車と衝突 「過失割合100%」 保護者に賠償リスク》と題されたものだ。

 

 11月1日施行の改正道路交通法で、「ながら運転」や「酒気帯び運転」への罰則が新設された。対象は16歳以上だがマナー向上が必要として、記事は10歳児が運転する自転車と乗用車の衝突事故を取り上げた。

 

 記事によると、事故は信号機のある交差点で起こった。乗用車側の信号は青だったが、見通しが悪かったために運転手は徐行して進入。左側から赤信号を無視した10歳児の自転車が飛び出してきて、車と衝突した。車はほぼ停止状態だったため、児童に怪我はなかったという。

 

 乗用車の運転手は児童側に修理費用を求めて提訴すると、大阪簡裁は自転車と乗用車の過失割合を「100対0」と認定。その後、児童側は控訴したが、大阪地裁での判決も同様で、児童側は上告しているという。

 

 

 社会部記者がこう話す。

 

「信号機のある交差点での直進車同士の事故の場合、乗用車側の信号が青で、自転車側の信号が赤だった場合でも、乗用車の運転手は自転車が飛び出してくるかもしれないということを予見した上で、できる限り安全に運転する義務があるため、基本過失割合は自転車80%、乗用車20%が相場でした。

 

 また、子供が事故を起こした場合は、過失割合が抑えられるケースが多かった。しかし今回、大阪簡裁は、乗用車側が交差点の手前で徐行していたこと、ドラブレコーダーの映像では自転車が徐行せず赤信号を確認しなかったこと、現場は見通しが悪く赤信号を無視した自転車の飛び出しを予見できるとはいえないことから、事故の原因は児童にあるとしたのです。

 

 子供とはいえ、飛び出してはいけないという判断能力が十分にあるとされたのだと思います。画期的な判決ではないでしょうか」

 

 この報道を受け、Xでは判決を支持する声が相次いでいる。

 

《朗報。ルールを守らないチャリンカスは痛い目見ないと理解しないからな》

 

《これはいいニュース。車が気をつけた上での事故であれば、きちんと相手側も責任を負うと言う認識が必要。》

 

《親の監督責任だろ。『子供なら法律を守らなくても良い』なんてワケないし、親がちゃんと教えないでどうする、って話。子供が死んでから文句を言っても遅い、って理解してるんだろうか?》

 

《やっとこういう判決が出た!今までの車が一方的に悪いとか理不尽すぎるもんね》

 

《よしよし、アホな自転車にはどんどん責任取らせてほしい ほんまにマナー悪すぎるからね 子供のルール違反は親の教育の責任やからこれは当然》

 

 近年、自転車による悪質な交通違反が繰り返されており、それらに向けられる「チャリカス」「チャリンカス」という“スラング”がインターネット上で流行している。それだけ、腹に据えかねている自動車ユーザーは多いのだろう。

 

 警察庁の統計によると、2020年まで年々減少していた自転車関連事故件数は、2021年から2023年までに増加傾向に転じ、2023年は7万2339件で前年より2354件増加した。また、全交通事故に占める割合も2019年に21.1%と2割を超え、2023年は23.5%と年々増加傾向にある。

 

 大人から子供まで乗れるとはいえ、自転車はれっきとした「車」であることを忘れてはならない。

( SmartFLASH )

もっと見る

今、あなたにおすすめの記事

社会・政治一覧をもっと見る