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猪口邦子議員 自宅火事で心配される「おしどり学者夫婦」パートナーの安否…立候補や政策作りも相談
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.11.29 20:55 最終更新日:2024.11.29 21:06
11月27日午後7時頃、東京・文京区小石川の6階建てマンションの最上階から出火した。火元は、自民党の猪口邦子参議院議員の自宅だった。
「マンション火災とは思えない火の勢いでした。一般的なマンション火災の消火の目安は1時間とされていますが、今回の部屋の鎮火には9時間かかっています。大型の消防車が入れない道幅で、しかもマンションは坂の上にあります。消防隊員は手作業でホースを運んでいました」(社会部記者)
火の回りが、とても早かったようである。11月28日、『news zero』(日本テレビ系)で、2007年に猪口議員の自宅を取材したときの様子を報じている。室内には大量の蔵書があり、玄関にドアはなく、エレベーターが直結していたそうだ。こうした構造も鎮火までに時間がかかった一因なのだろうか。現場からは2人の遺体が見つかっている。
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夫で東京大学名誉教授の孝氏、そして双子の長女と連絡が取れていないということから身元の確認が急がれている。孝氏については、永田町関係者からの「最近は外出する機会も少なく、家で本などを読んで過ごす時間が多かったようです」との証言もある。
一方で心配されるのが、猪口議員の心労だ。孝氏とは「おしどり夫婦」としてよく知られている。
「猪口先生の胸中を思うと言葉もありません」と肩を落とすのは、猪口議員が「小泉チルドレン」として初当選した2005年当時を覚えている自民党ベテラン秘書だ。
「当時の小泉純一郎政権は『男女共同参画』を推進していたことから、上智大学法学部教授だった猪口邦子先生に白羽の矢を立て、9月の衆院選に自民党公認・比例東京ブロック単独1位で立候補することになりました。
初当選ながら、少子化・男女共同参画担当の内閣府特命担当大臣に抜擢されました。立候補をめぐっては、孝さんが相談相手になり、政策作りではサポートしてもらったと聞いています。
テレビでもよく知られた邦子先生なので、当選後は孝さんにも頻繁に取材の声がかかりましたが、邦子先生のために断ることなく受けておられました」
政治アナリストの伊藤惇夫氏も二人のこの関係をこう語る。
「おしどり学者夫婦として有名でしたね。猪口さんは新人で大臣になりましたが、次の2009年の衆院選挙では小泉首相が退陣していたこともあり、比例単独上位で優遇されず下位になりました。
そのため、不出馬を表明。2010年の参院選で千葉選挙区から立候補して当選、現在に至っています。そうした折々で、(孝さんは)精神的な支えにもなってくれていましたから、亡くなられたのがご主人だとしたら、猪口さんの精神面が心配です」
小泉元首相のコメントは伝わってきていないが、自民党ベテラン議員は「傷心していることは間違いない」と言う。事態の全容解明が急がれる。
( SmartFLASH )