社会・政治
猪口邦子議員の自宅火災報道でミヤネ屋が「ペットボトルを持つ女性」の映像を流し批判殺到…“過酷な現実”を報じる意味とは
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.11.29 19:15 最終更新日:2024.11.29 20:13
11月27日夜、東京都文京区のマンション最上階の6階にある、自民党・猪口邦子参院議員の自宅で火災が発生し、2人が亡くなる事故があった。
「火元となったのはマンション6階の猪口議員の自宅で、猪口議員は、夫で東大名誉教授の政治学者・孝さんと娘さん2人の4人で暮らしていました。辺りはマンションなどが建ち並ぶ住宅密集地で、猪口議員の自宅前まで消防車が入っていけないことなどもあり、消火作業が難航。ポンプ車など37台が出動して必死に消火をおこなったものの、鎮火までに9時間近くかかっています。
【関連記事:猪口邦子議員の“アベノマスク愛”が止まらない…「この1年間、毎日洗って使い回しています」】
捜査関係者によれば、マンション1階の防犯カメラには、火災の約2時間前に孝さんと長女がそれぞれ帰宅する様子が映っていたそうで、2人が在宅中に出火したようです。約150平方メートルが全焼した部屋からは意識不明の女性1人が救出されたものの、搬送先の病院で死亡が確認されました。また、性別不明の1人の遺体も見つかっており、亡くなったのは孝さんと長女とみて捜査が進められています。それぞれ仕事で外出中だった猪口議員と次女は無事でした」(社会部記者)
テレビ各局や複数のメディアが猪口議員の自宅火災を報じるなか、11月28日、『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)は「視聴者提供」として、火災現場の生々しい様子を放送。その内容に「放送事故」と批判が殺到している。
「『視聴者提供』として流された映像には、燃え盛る炎の中、手にペットボトルを持つ女性とおぼしき人影が映り込んでいました。映像には、その人影が手を挙げていたり、ベランダ付近を横切って歩いている姿が映り込んでいて、番組はテロップで『これまでのところ、この人物が誰かや、何をしていたかなどはわかっていません』と伝えたのです」(前同)
炎に包まれる現場にいた被害者の可能性もある人影をそのまま放送したことに、X上では、
《まだ同人物については特定されていないものの,放送事故では済まされないレベルでは?》
《何様のつもりなんやろ 人命の尊さを無視してやがる》
《映っていた方は、お亡くなりになった方である可能性も十二分にある。どなたかが最期にもがいている姿だったかもしれない。番組には怒りを禁じ得ない。倫理観の欠如も甚だしい》
《これがミヤネ屋です狂気そのもの》
など、猛批判が押し寄せている。また、タレントのフィフィも自身のXで、ミヤネ屋の映像を報じた記事を貼り付け、
《猪口邦子議員の自宅火災のニュースで、ペットボトルを持つ女性の映像を流す必要があるのでしょうか?》
と、疑問を投げかけた。
「実際、映像はかなりショッキングなもので、映り込んでいる人影=亡くなった被害者の可能性もあるでしょう。ただ一方、ネット上ではこうした映像も含めて、火災の“過酷な現実”であり、報じる意義があるという意見もあり賛否がわかれるところではないでしょうか。もちろん、興味本位や“視聴率稼ぎ”のためにショッキングな映像を流すのは論外ですが、こうした映像によって火災の危険性や実際におきた事故の悲惨さを伝えることができるという一面もあります。
日本では特に、東日本大震災の映像がPTSDなどの懸念からかなり慎重に扱われるようになっています。公共の電波でどこまで流すべきなのか、今後も議論は絶えないでしょうね。今回のケースでいえば、放送前に注意喚起があってもよかったのかもしれません」(テレビ業界関係者)
事故の真相究明も待たれる。
( SmartFLASH )