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「警察が部屋になだれ込み…」マカオで“日本人有名女優”在籍の売春組織が一斉逮捕、保釈中の女性が語る真相とは

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.12.11 18:50 最終更新日:2024.12.11 18:50

「警察が部屋になだれ込み…」マカオで“日本人有名女優”在籍の売春組織が一斉逮捕、保釈中の女性が語る真相とは

マカオのカジノ街(写真・時事通信)

 

「フロントから、『あなたの部屋のバスルームが水漏れしているので部屋に入る』と内線電話があったんです。ノックがあったので、チェーンを外してドアを開けると、いきなり警察官がなだれ込んできました」

 

 と、逮捕当日の様子を振り返るのは、A子さんだ。

 

 11月22日、香港の地元紙は日本人AV女優3人を含む売春グループ65人を一斉に逮捕したと報じた。

 

「売春グループはマカオを拠点に、香港やシンガポールなどアジア圏で手広く商売をしていたようです。SNSで集客して、暗号メッセージアプリの『テレグラム』を使って客をホテルに向かわせ、待機している女性と性行為をさせていました。

 

 客は在籍女性の顔と全身、下着姿などを写したリストをもらい、その中から選んでいたようです。費用は最安値の女性でも7000HKD(約13万円)からと、かなり高めです。リストにあった有名セクシー女優の値段は“ASK”と記載されていて、40000HKD(約78万円)程度だったようです。組織の売り上げは今年だけで4億円程度はあったとされます」(地元紙記者)

 

 

 本誌は冒頭の通り、マカオ警察に逮捕され、現在は保釈中というA子さん(32)との接触に成功した。逮捕され、警察署に移送されたA子さんは、当然、売春容疑で取り調べを受けることになったという。

 

「取り調べには必ず、女性警察官が同席をしていました。客はホテルに入った時点で逮捕されていたようです。マカオに着いてから連絡用に渡されていた携帯電話は、真っ先に押収されました。そのスマホの鍵を解除するように言われたので、抵抗しても仕方がないので言われた通りにしました。

 

 そのメッセージを読めば、売春目的で部屋にいたことはすぐにわかってしまいます。仕方ないので素直に認めました。そのおかげか、警察官の対応も良かったです。弁護士を呼んでくれと頼むと、すぐに呼んでくれました」

 

 もともとA子さんはマカオの“サウナ”への出稼ぎ経験があったという。マカオの場合、一部の“サウナ”は日本でいうところのソープランドのような店であり、ホテルの併設施設であることも多いという。A子さんは労働ビザを所持しており、仕事を通じて現地の弁護士にも知り合いがいた。

 

「弁護士さんには会うなり、叱りつけられました。性的サービスはともかく、サウナ施設は合法なので、そこで働くだけなら警察に逮捕されることは、まずないそうです。でも弁護士さんいわく『今回あなたが手を貸した組織は暴力団が関わっている。当然、あなたも刑務所に行くことになる』と言われ、目の前が真っ暗になりましたよ」(A子さん)

 

 さらにA子さんは、この売春組織のある“秘密”をこう明かす。

 

「有名日本人女優が在籍している、ということですが、じつは“フリ”をしているケースが多いんですよ。客は見分けがつかないから、私もある有名AV女優のフリをしてくれ、と言われて、その通りにプレイしたことがあります。実際にAVに出演したことは1度もありません。もちろん、本物のAV女優も在籍していたのかもしれませんけど……」

 

 海外出稼ぎの斡旋業者いわく、日本人女性が海外で売春をする「出稼ぎ」について、かつて主な渡航先は米国のカリフォルニア州、ニューヨーク州、ネバダ州(ラスベガス)だったという。

 

「ただ、コロナ禍以降、米国にやってくる売春目的の日本人渡航者が急増したことに米国当局がしびれを切らし、対策を強化されてしまいました。現在は、単身で入国しようとする女性はパックツアーでもない限り、入管で入国目的や滞在先の住所、費用明細などを職員から事細かく聞かれます。そこで少しでも不審な点があれば、そのまま入国を拒否され、翌日便で帰国することになりますね」

 

 さらに帰国の際にも厳しいチェックが待っているという。

 

「税関に厳しく荷物をチェックされ、もし多額の現金を所持していた場合、税関がいきなり警察を呼ぶこともあります。現金を渡さずに送金することもできますが、これはよほど現地の業者(売春組織)との信頼関係がないと難しいです。なので最近は何かと規制のゆるいアジアにシフトしていました」

 

 加えてアジアでは日本女性の需要も高いのだという。

 

「おもな客は、中国人とタイ人です。投資家やビジネスマンが主で、いわゆる富裕層です。流暢な英語を話すので、女性も英語が話せると人気が出ます。とはいえ、女性の容姿に対してかなりシビアなのと、決められた範囲外のサービスを求めてくることも多いようです。もちろん、チップを弾む人もいますが、危険なプレーを求められたら、きちんと断るように女性に指導をしています」(同前)

 

 逮捕されたA子さんは今後、どうなるのか。

 

「逮捕後、3日間は施設で取り調べを受けました。今回、マカオに来ることになった仲介人や、受け入れ先、稼ぎなどを聞かれました。今は起訴を待っている状態ですが、不起訴になる代わりに国外退去になるそうです。

 

 稼ぎの一部はすでに送金していたのですが、日本の銀行口座がすでにマカオ警察の要請で凍結されているそうです。400万円ほど稼いでいたのですが、残念です。弁護士によれば、犯罪取得資金なので没収されることになるし、同じ銀行ではもう口座開設は出来ないということでした。すでにクレジットカードは、使えなくなっています。やはり、法に触れることはしてはいけないのだと身に染みてわかりましたよ……」

 

 どこの国であっても現地の法律はしっかり守ってほしいものだ。

( SmartFLASH )

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