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「医療に使える物なのに、何故取り締まるのか?」12日から「使用」も罪になった大麻の扱いに、元女優が反論
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.12.16 18:27 最終更新日:2024.12.16 18:27
12月12日、改正大麻取締法と麻薬取締法が施行され、大麻が「麻薬」と位置づけられた。すでに禁止されていた大麻の「所持」「譲渡」「栽培」などに加え、これまで規制のなかった「使用」した場合も罪に問われることになった。
「2023年には大麻の所持などによって、検挙された人数は6703人で過去最多となっていて、そのうちの7割が10代から20代。若い世代を中心に大麻が広がっていると見られており、取り締まりが強化されました。今回、新たに『使用罪』が設けられたことで、今後は大麻を持っていなくても、使用が確認されれば摘発が可能となります。また、不正な使用には懲役7年以下の罰則とする改正大麻取締法が施行されました」(社会部記者)
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この報道に、自身のXで《医療に使える物なのに、何故取り締まるのか?》と異論を示したのが、ドラマ『相棒』の初代女将役などで知られる元女優・高樹沙耶氏だ。高樹氏はこの投稿に『大麻草原料の医薬品使用可能に 麻薬取締法改正 取締りも強化』というNHKニュースの記事のURLと、2024年10月に発売されたばかりの自著『大麻と私』(三和書籍)の画像を貼り付け、《理解不能な人は是非この本を読んでね》とポストした。
「高樹さんといえば、かねてから大麻擁護論者として知られており、2012年7月にはブログで『大麻草検証委員会』の幹事をつとめていることを報告。2016年5月には『医療用大麻の解禁』を訴えて、東京都選挙区から参院選に出馬したものの落選。同年10月に、移住先の沖縄県内で大麻を隠し持っていたとして、大麻取締法違反容疑で現行犯逮捕され、翌年4月に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けています。
また2019年5月に、小嶺麗奈さんと田口淳之介さんが大麻取締法違反容疑で逮捕された際には、人権侵害であるとして同法やメディア報道を非難。その後も、Xなどで政治や社会問題についての発信を頻繁にしています」(前同)
高樹氏はユーザーからのコメントに対しても、ひとつひとつ返答。
《高樹さんのこの投稿は、本をたくさん売りたいためでしょうか。それとも大麻の必要性をみんなに知ってもらいたいためでしょうか》というユーザーからの質問には、
《売りたいということが目的ならこんな本より違うものを作ります。大麻についての最低限の本当の事をお伝えしたかった。そしてメディアで報道された私と言う人は真実も嘘も交えてのこと、少しは誤解を解きたいという思いもあります》
とリプライ。《まだやってるんですか?》という質問に対しては、《読んだらわかるよ》。
《じゃあ今も所持、使用されてるんですか?》との質問には、《依存性は低いから欲しくないし、欲しければ合法の国に行きます》などと返している。
「このたびの改正法では、使用罪のほかに、これまで禁止されていた大麻から製造された医薬品の使用も可能とすることが伝えられています。それが高樹さんの訴える『医療用大麻の解禁』にどこまで近いものかはわかっていませんが、彼女が10月に『大麻と私』という本を出していたことを、今回のポストで知った人も多かったのではないでしょうか」(前同)
ユーザーとのやり取りの中で「本を読んでくれた人とは意見交換にも応じる」と主張している高樹氏。大麻に対するスタンスはまったくブレていないようだ。
( SmartFLASH )