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「頭部がたくさん並んでいるよ」女医が投稿した「献体写真」が“臓器提供やめる”騒動にまで発展

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2024.12.25 18:22 最終更新日:2024.12.25 18:22

「頭部がたくさん並んでいるよ」女医が投稿した「献体写真」が“臓器提供やめる”騒動にまで発展

黒田あいみ医師(東京美容外科のホームページより)

 

《いざ、fresh cadaver (新鮮なご遺体の解剖)解剖しに行きます》というタイトルでInstagram投稿された写真の数々。そのなかには、解剖室と思われる部屋に複数の「献体」が並んでいる写真もあり、「頭部がたくさん並んでいるよ」という説明が笑顔の絵文字とともに書かれていた。

 

 しかし、一部の頭部にはモザイクがかけられていなかった。そして、解剖が終了したのだろうか、何人もの医師が、献体の前で笑顔でピースサインをしていた――。

 

 このショッキングな画像は、2024年12月2日に東京美容外科・沖縄院院長の黒田あいみ氏が、グアムで解剖実習をしたときの様子として投稿したものだ。黒田氏は動画で《もうちょっとこれから半分以上あるので頑張らないとですけど楽しくやっています》と語ってもいた。

 

 この投稿には、たちまち批判が殺到した。現在は、問題の投稿は削除されているが、黒田氏は自身のブログで《皆様に不快な思いをさせてしまって大変申し訳ありませんでした》と謝罪。さらに《ご遺体は、全てモザイクをかけていたつもりでおりましたが、一部出来ていないところがありました》《医師でありながら人としての倫理観が欠如した投稿をしてしまったことについて心からおわび申し上げます》と続けた。

 

「黒田氏は、今回の投稿について《こういったご遺体から学べるという事はとても貴重な機会です。より多くの医師に知ってもらうことで、より安全により多くの患者様の満足度をあげることができると思い、投稿しました》としています。しかし、あまりにもショッキングな投稿を公開したこと、さらに、研修中にもかかわらず、軽薄な気持ちで写真撮影に臨んでいたことなどに、医学界からも批判が相次いでいます」(社会部記者)

 

 

 臓器提供を考えてきた人たちにも、この投稿の余波が広がっているようだ。Xには《医師免許剥奪になるのならまた臓器提供考える》《臓器提供すら嫌になったのでつい先ほど免許裏のサイン消しました》《大事な人達に献体は思いとどまるように説得しよう》など、献体や臓器提供について考え直す意向を示すポストが目立っている。

 

「今回の投稿は、解剖実習中の写真で、臓器提供とは直接的に関係するものではありませんでした。しかし、『自分が死亡して、臓器を提供する際にも、こんな写真を撮られたら……』といった想像を働かせた人も多かったようです。たしかに、いい気持ちはしないはずです。

 

 こうしたポストからうかがえるように、黒田氏の投稿は単なる炎上にとどまらず、医療そのものへの不信を招いてしまいました。今後の臓器提供者数などに影響が出ないとよいのですが……」(同前)

 

 医療のために自らの体を差し出した人の気持ちを、踏みにじるようなことだけはしてはいけない。

( SmartFLASH )

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