社会・政治
東国原氏“デマ拡散”でまた謝罪、元兵庫県議死去めぐり…昨年は兵庫県知事選、パリ五輪でも
1月20日、タレントの東国原英夫が自身のXで「謝罪」した。
東国原は19日、竹内英明・元兵庫県議が死去したとのニュース記事を引用し、Xに《この死、何とか防げなかったのかな?竹内氏のこれまでの言動に賛否はあれど、これ以上悲劇を繰り返してはならない。心よりご冥福をお祈り申し上げます》と投稿。
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そして同日夜には
《死に至る直接の理由はご本人しか分からないが、竹内議員は百条委員会で数々の疑惑が指摘されていた事も事実。警察から事情聴取もされていたと聞く》
と投稿していた。しかし、この投稿には「百条委員会で竹内県議が疑惑を指摘されたという事実はない」とするコミュニティノート(ファクトチェック)が付いたうえ、その直後には、兵庫県警の捜査関係者が「竹内氏に対する事情聴取もしていない、逮捕の予定もなかった」とする報道が流れる事態に。それらを受け、東国原はこの投稿を削除している。
東国原はさらに同日夜、「立花孝志氏の投稿 兵庫県警が否定」というニュース記事を引用し《どっちが本当なの?》と投稿した。
立花氏の投稿とは、「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏がYouTubeなどで、竹内氏は県警から事情聴取を受けており、「逮捕されるのが怖くて自ら命を絶った」などと話していることを指している。
こうした投稿に対する批判の声を受け、東国原は20日朝に
《仰る通りですね。大変申し訳有りませんでした。・浴衣祭りのおねだりの件・百条委員会の事前調査の件・元県民局長の奥様のメールの件等に関する疑惑がこれまで一部で指摘されていましたものですから。・大変、申し訳有りませんでした》
と謝罪。さらに、立花氏がSNSに投稿した内容を訂正し謝罪したというニュース記事を引用し、同日夜に
《そうなんですね。自分も真偽不明の一部の情報を十分なファクトチェックもせず拙速に発信してしまった事を深く反省し謝罪をさせて頂きます》
と重ねて謝罪した。だが、Xでは
《ご自分の立場を考えてください 一瞬でも立花を信じて拡散した罪は重いです》
《もう引退したら?デマ拡散するコメンテーターなど害悪でしかない》
など、辛辣な批判が多数。ジャーナリストの江川紹子氏も
《こういうデマの流布に加担する元政治家タレントを番組に出し続けるテレビ局も、また大いに非難されて然るべきでは?》
と苦言を呈している。
東国原は2024年11月の兵庫知事選をめぐり、『兵庫県斎藤知事に対する私の言動で不快な思いをされた方、全ての方にお詫びを申し上げます』と題する動画を自身のYouTubeチャンネルにアップし謝罪したばかり。
また同年のパリ五輪では、柔道女子の阿部詩選手が敗退し号泣したことに対し「あの態度は武道家・柔道家としていかがなものか」と苦言を呈し、それが物議を醸したことも。東国原はその後YouTubeで「ちょっと言い過ぎた部分もあったかなと反省しています。どうもすみませんでした」と謝罪している。
元県知事でコメンテーターという影響力のある立場だけに、「深く反省」で済む話ではないだろう。