社会・政治
「腹部から腸がはみ出ていた」長野市に続き岐阜市でも殺人未遂事件…捜査関係者が語る“壮絶現場”
再び凶行が起きてしまったーー。
1月23日の午後8時ごろ、JR長野駅前のバス停付近で発生した殺傷事件。男女3名が襲われ、40代の男性会社員が命を落とした。防犯カメラに映っていた容疑者の男は行方をくらましており、近隣住民は不安を抱えるなか、翌日、岐阜市でも刃物を使った通り魔事件が起きたのだ。
「通勤や通学で人が増える午前7時ごろ、岐阜駅から約4kmほど離れた市街地で『人が刺されている』と通報がありました。被害にあった中年男性は腹部に傷を負っており、そのまま近くの大学病院に救急搬送されました。凶器となった刃物は現場付近で発見されています」(捜査関係者)
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中部地方で立て続けに起きた殺傷事件。岐阜市での被害男性は、内臓が見えるほど深く刺されていたと、捜査関係者は続ける。
「赤い洋服を着ているのかと見間違えるほど、血で染まっていました。腹部からは腸がはみ出ていました。となると、単に刺しただけでなく、刺した後に左右どちらかに引き裂いた可能性が高いのです。男性は、搬送時には意識がありましたが、危険な状態でした。
1リットル以上の出血で生命に危険が及ぶことが考えられますが、状況から考えて同量程度の出血がうかがえました。緊急手術は3時間ほどで、無事に終わりました」
長野市での事件と、岐阜市で発生した事件が、同一人物による犯行であるかどうかは、わかっていない。
「長野駅の事件では、被害者同士の面識がなく、無差別に狙った可能性があると見られます。防犯カメラに映っていた男は、中年男性で身長は170cm前後。一方、岐阜市の方は165cmほどの中年男性との証言があります。同一人物の可能性も視野に、捜査を進めています」(同前)
現場付近に勤務先がある20代女性は、不安を吐露する。
「長野の事件の直後だったので、驚きました。ちょうど出社する時間ですし、事件が起きた場所は、県立高校の近くなんです。誰もが被害者になりえたとすると、ぞっとします。
事件現場は、JR岐阜駅から車で10分ほどのところなのですが、とくに金曜日の夜は、仕事終わりの方々でにぎわいます。逮捕されるまでは、不要な外出は控えようと思います」
一刻も早い逮捕が望まれる。