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二階家vs世耕派「夏の第二ラウンド」へ…二階ジュニアが参院選に意欲も「世耕王国」と化した和歌山は苦戦必至

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記事投稿日:2025.01.26 19:00 最終更新日:2025.01.26 19:00
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
二階家vs世耕派「夏の第二ラウンド」へ…二階ジュニアが参院選に意欲も「世耕王国」と化した和歌山は苦戦必至

世耕弘成氏(左)と二階伸康氏

 

 2024年10月の衆院選で和歌山2区から自民党公認として立候補した、二階俊博元自民幹事長の三男・伸康氏。派閥の裏金事件で自民党を離党、無所属で立候補した世耕弘成氏と、事実上の一騎討ちを繰り広げた伸康氏だが、結果は比例復活もかなわない惨敗に終わった。

 

 その伸康氏が、今夏の参院選で和歌山選挙区から出馬する意向だという。

 

「衆院選直後は『今後の政治活動は未定』としていた伸康氏でしたが、世耕氏の“鞍替え”により参院枠が空席となっていることから、出馬の意欲を高めたようです。

 

 

 背景には『俺が元気なうちに国会議員になってもらい、“二階王国”を引き継がせたい』という、父・俊博氏の強い思いがあります。

 

 自民の候補者選定は原則として公募ですが、その前に党所属の国会議員や県議ら10人以上から推薦を受けた人の申請を受け付けました。その締切が1月22日で、伸康氏のほかに、世耕氏に近い前有田市長の望月良男氏が申請しています」(政治担当記者)

 

 自民県連は2月上旬に候補者を決定する予定だが、どちらが選ばれても「遺恨が残る」(県政関係者)ことになるという。

 

「衆院選では、二階支持派と世耕支持派で県連は分裂しました。その“しこり”は今も残っていて、どちらが公認候補になっても、公認されなかったほうは無所属で立候補すると見られています。衆院選以降は、世耕氏が自民党会派入りしたことで、県内では『復党への足掛かりになる』とも言われ、世耕派が勢力を伸ばしています」(在阪政治担当記者)

 

 結局のところ、衆院選での「二階家」と「世耕氏」との対決の構図が、ここでも引き継がれる様相となるわけだ。いわば、“第二ラウンド”といったところか――。

 

 世耕派の力の入れようは、今回もすさまじいようだ。在阪政治担当記者が続ける。

 

「世耕派としては、『ここで一気に世耕王国を確立する』と二階派追い落としに士気が上がっています。世耕氏は祖父の弘一氏、伯父の政隆氏も国会議員を務めましたし、近畿大学の理事長でも世耕家の面々が名前を連ね、現理事長は弘成氏。県内で『世耕ブランド』は盤石です。

 

 もっとも、こうした繰り返される保守分裂選挙に和歌山県民はうんざりしているのですが……」

 

 国民不在の選挙はやめてほしいものだが……。

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