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「ワーナー ブラザース」日本支社“冤罪”解雇を『それでもボクはやってない』有名Pが実名告発…『はたらく細胞』でも“手柄横取り”被害

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記事投稿日:2025.01.27 11:00 最終更新日:2025.01.30 17:15
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「ワーナー ブラザース」日本支社“冤罪”解雇を『それでもボクはやってない』有名Pが実名告発…『はたらく細胞』でも“手柄横取り”被害

港区のビルの受付に掲げられた「ワーナー ブラザース」のロゴ(写真・田中昭男)

「ワーナー ブラザース ジャパン」の本社オフィスが入る港区のビル(写真・田中昭男)

 

 そこで、関口氏は米国のWB本社のハラスメント対応窓口に通報。のちに『はたらく細胞』の配信契約騒動での山田氏による“恫喝”はWB本社からパワハラ認定を受けている。

 

「しかし、WB本社は証拠隠滅をはかったのか、私が提出したパワハラ被害の録音データの削除を要求してきました。それを私が拒否すると、翌日にメールで解雇通知が送られてきました。私を2024年9月28日付で解雇するという内容と、またもあらぬ疑いの解雇事由が記されていました。

 

 海外渡航は私が“勝手に行った”うえに横領まがいのことをした、私が邦画製作のなかで取引先に過大な制作費を支払って会社に損害を与えた、といった内容でした。

 

 いずれも事実無根ですし、WBジャパンがそれを証明できる証拠を提出してきたことはありません。反対に私は当初から証拠を提出し、無実を主張し続けていました」(関口氏)

 

 WBジャパンとWB本社が示した関口氏の“冤罪”解雇事由に異を唱えるのは本人だけではない。当時の社内事情に詳しいWBジャパンの元幹部社員が、本誌の取材に応じてくれた。

 

「関口氏の海外渡航については、当時日本代表の高橋氏にも報告されていた業務上の渡航でした。そのため、関口氏の渡航の事実は当時、社内でも知られていましたが、問題になることはありませんでした。現体制のWBジャパンが挙げている過大な制作費というのも、もちろん当時、WBジャパンで正式に承認されているのですから、今になって関口氏の責任として問題になるのはおかしいです。こうした事実を無視した、無理やりな懲戒解雇処分は私も不当だと感じています」

 

 関口氏の疑惑を指摘するWBジャパンだが、当時の経緯を知るこの元幹部社員に対して、確認をおこなっていないという。「当時日本代表だった高橋さんの元にもWBジャパンは当時の経緯を確認していないそうです」と、関口氏は憤っている。

 

 また、突如の関口氏の降格人事についても、前出の元幹部社員は首を傾げている。

 

「当時の経営陣の一人だった私に確認がありませんでしたが、最初から調査する気があったのでしょうか。にもかかわらず、関口氏を現場からすべて外すというのは行きすぎた業務命令だと思っています。そもそも関口氏を邦画製作部長から降格させたことがおかしいです。2023年1月にそのポストに昇進して、わずか1年ほど。大ヒットの『はたらく細胞』を支えていたうえに、特に問題などありませんでした。

 

 しかも後任には、外部から誰かをヘッドハンティングするわけでもなく、もともと関口氏の部下だった小岩井氏を据えたわけですから、合理的な降格人事でなかったことは明白です」

 

 こうした山田氏による関口氏へのパワハラ、小岩井氏による悪評の流布、そして、不当解雇について、本誌はWBジャパンとWB本社のどちらにも「質問状」を送付した。すると、両社合わせての見解として「裁判のなかで適切に対応してまいります」とだけ回答があった。

 

 最後に関口氏がつらい心情を明かす。

 

「私は不当解雇の撤回を求めて裁判を起こしているわけですから、別の会社で社員プロデューサーとして、仕事をすることができません。今まで人生を懸けてきた映画作りができない状況が続いています。それでも“冤罪”を晴らす戦いを続けようと思えるのは応援してくださる方がいらっしゃるからです。かつて、一緒に仕事した『それでもボクはやってない』のチームも裁判を応援してくれています」

 

 またひとつ、エンタメ業界の“暗い闇”が明かされようとしている。

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