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松川るい氏 『サンジャポ』で弁明も…理解得られぬ「誹謗中傷大国ニッポン」の過剰な“被害者意識”と“逆ギレ”姿勢

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記事投稿日:2025.02.03 17:18 最終更新日:2025.02.03 18:30
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
松川るい氏 『サンジャポ』で弁明も…理解得られぬ「誹謗中傷大国ニッポン」の過剰な“被害者意識”と“逆ギレ”姿勢

エッフェル塔の前でポーズを取る松川議員(中央)ら、研修参加者(松川議員のSNSより)

 

 自民党参議院議員・松川るい氏が2月2日、TBSの情報バラエティー『サンデージャポン』に出演した。松川氏といえば1月26日、「誹謗中傷大国ニッポン〜そろそろいい加減にしよう〜」というタイトルのブログ記事を投稿。誹謗中傷した人を即座に特定できるようにする法整備が必要だとした上で、本人に取材していないネット記事について申し出があれば運営によって削除できるようにすることなどを提案。

 

 さらに、既存メディアにはネット情報を基にした記事を掲載しない矜持を持つべきだと呼びかけていた。

 

「『サンジャポ』内でも松川氏のブログについて取り上げられました。そこで松川氏はブログ記事を書いた理由について『SNS上の誹謗中傷はちょっと度を越していると思っていた。木村花さんとか竹内(英明)兵庫県議が亡くなられたってことを聞いたときに、顔も知らない他人から投げつけられた言葉で命を落とす人が二度と出てきてほしくないなと強い衝動を感じた』などと説明しました。

 

 一方で番組内では街頭インタビューの声として『いうことは正しいが、あなたが言うな』『ギスギスした社会にしたのは自民党だ』など厳しい声が出ていると問われると、『まるごと真摯に受け止めたい』と答えました」(芸能記者)

 

 

 松川氏が「あなたが言うな」と指摘される原因は、2023年7月におこなわれた自民党女性局のフランス研修が原因だ。松川氏はエッフェル塔の前でおどけたポーズを取った写真を公開し、批判を浴びた経緯がある。松川氏は帰国後に党本部で、「有意義な研修だった。報告書は後日に出す」と強弁したものの、本誌が報じた日程表では、10数時間しか研修と推察できる時間がなく、自分の娘を正式な団員として参加させていたことなどがわかっている。

 

 X上でも、松川氏の今回の提言に納得できている人はいないようだ。

 

《言う人によって説得力がなくなるから止めとけばいいのに》

 

《まっとうな批判を誹謗中傷という人は政治家に向いてないので議員バッチを返上してください》

 

《いい加減にするのはあなた》

 

 といった批判が殺到している。

 

「以前は関西のローカル番組によく出演していましたが、研修騒動から松川さんをほとんど見なくなりました」

 

 と、大手紙の政治部記者がこう言って嗤う。

 

「大阪の世論はカネの問題にはうるさいですから。府連もなるべく露出はして欲しくないのが本音でしょう。今も、『研修旅行は有意義だった』、『報告書は出した』とアチコチで釈明しています。今回の番組でも『研修後すぐに公式のも、個人のもブログで報告書を出したが、いまだに『出していない』といわれ続けている。誤情報に基づくイメージで、こういう風に批判をいただいているなら、すごく悲しい』と“逆ギレ”発言をしていました。

 

 しかし、多くの国民が問題視しているのは党の内規に合致するために報告書を出したかどうかではなく、報告書の中身をしっかりと公開し、どういう日程でどういう活動をしたのか知りたい、ということです。

 

 個人のブログで公開しているフランスの幼児教育に関するレポートは、わずか1時間半の説明をまとめただけのものですから、“旅行”全体の説明にはなっていません」(政治部記者)

 

 昨年に発覚した派閥パーティー券を使ったキックバック問題でも、204万円の裏金があったことが明らかになっている松川氏。どれほど誹謗中傷に関して“正義の味方”を演じても、国民が納得していないことは明らかだ。

 

「本人の意識では、『“パリ旅行”で批判が殺到した私も被害者だ』ということなのでしょうが、そもそも政治家が公金の使われ方を批判されるのは、芸能人の誹謗中傷問題とはまったく別のレベルの話ですよね。さらに、政治家がSNSの規制について言及するのは、検閲等の可能性を考えて慎重にするべきで、松川さんは“被害者意識”が先行しすぎてとても安易な内容になっています。」(同前)

 

 またも悪目立ち、というわけだ。

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