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六代目山口組、司組長と髙山若頭“TOP2”が「40分密談」…ヤクザ界で囁かれる後継問題の算段

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記事投稿日:2025.02.16 17:35 最終更新日:2025.02.16 17:36
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
六代目山口組、司組長と髙山若頭“TOP2”が「40分密談」…ヤクザ界で囁かれる後継問題の算段

密談後、笑みを見せた司組長(写真・ともゆき)

 

六代目山口組トップの司忍組長と、ナンバー2の髙山清司若頭の二人は、普段から昵懇にしているわけではないと言われています。組の会合などがあって、顔を合わせたときに話す程度です。それなのに今回は、40分も話し込んでいた。これはかなり異例なことです」

 

 神妙な面持ちでそう話すのは、ヤクザ界に詳しいジャーナリストだ。この密談の舞台となったのは、愛知県にある六代目山口組傘下の施設だった。

 

 

 2月12日、ここには朝から組員が集結していた。この日、2月8日に沖縄の旭琉會の会長に就任した糸数真新会長が、六代目山口組に就任のあいさつをするため訪れたのだ。ある暴力団関係者は次のように話す。

 

「かつて山口組は沖縄に進出したことがあり、その際には沖縄で旭琉會と抗争になったこともありました。でもその後山口組は撤退し、以降両者は友好的な関係です。今回は5年半ぶりに新会長が決まったことで、まずは六代目山口組に就任のあいさつに来たのです」

 

 この日は旭琉會を迎え入れる準備が整った後、午後2時ごろ司組長が到着。その後およそ40分後に旭琉會の会長らが到着した。会合の時間はおよそ30分ほどだった。

 

「今回はあくまで新会長に就任したことのあいさつが目的なので、長居はしなかったのでしょう。糸数会長らは、六代目山口組の執行部に挨拶できたことに安堵したのか、帰りには笑顔も見えました。司組長も、見送りの際には笑顔で手を振っていましたよ」(前出のジャーナリスト)

 

 無事にあいさつを終えた糸数会長らは帰路に就いた。……だが、そこからが異例の動きだった。

 

「通常ならこうした会合が終わると、すぐに司組長の車が横付けされ、後部座席のドアを開けて組長が乗り込むのを待ちます。ところがこの日は、車が横付けされるまでは同じでしたが、そこからいつまで経っても司組長が出てこなかったのです。

 

 事務所の中には、髙山若頭もおり、二人で一体何を話し込んでいるのだろうと、現場はざわついていましたよ。何か不測の事態でも起きたのかと思いました」(同)

 

 この日の天候はみぞれ交じりの雨。司組長の車の回りには、見送りのために組員がずらりと並び、微動だにしない姿勢のまま、時間だけが過ぎだ。すでに運転手も車に乗り込んでおり、司組長の帰りを今か今かと待っていた。

 

 結局司組長が出てきたのは、40分後のこと。司組長は、車に乗り込む際に笑顔も見せながら施設を後にした。その直後には髙山若頭も姿を見せ、帰路に就く。まさに山口組トップ2の「密談の時間」だったのだ。

 

 司組長の笑みは、まるで満足げな顔にも見える。一体何を話し込んでいたのか。前出のジャーナリストはこう話す。

 

「2025年は、8月で山口組が分裂して丸10年を迎えます。それまでに分裂状態を解消するためには、今はまさに最終段階に来ているんです。分裂した神戸山口組に対し、どのような措置をとるのか、また、神戸からさらに分裂した絆會や池田組に対してもどうするのか――。決着をつけなくてはいけないでしょう。そのための算段をトップ二人で話し合っていた可能性があります」

 

 前出のジャーナリストは、次の“七代目山口組”体制についても話題に上ったはずだ、とこう続ける。

 

「司組長時代に始まった分裂抗争ですが、『自分の代で始めた抗争は、自分の代で終わらせる』という固い決意を司組長は持っているのだと見る向きもあります。つまり、抗争終結の先には、六代目山口組の代替わりが見えてくる。今は、分裂状態の解消とともに、その次の七代目体制についても準備しなければならない時期なんです。

 

 聞こえてくる話では、『髙山若頭は、司組長とともに引退するのではないか』とも言われているんです。そうなれば、分裂を解消して、司組長と髙山若頭が引退し、七代目体制が始まることになります。その七代目山口組の組長には、竹内照明若頭補佐が就くのではないか、とも囁かれています。

 

 こうした、次の体制づくりについても、現トップ2で密に話し合っていたのかもしれません」

 

 もっとも、ある暴力団関係者は、ほかにも密談の内容があるはずだと、こう話す。

 

「山口組内部の話をするのはもちろんだが、一方で今回、旭琉會が正式に会長就任のあいさつに来たことで、今後、旭琉會とどういう付き合いをするのかも話し合いの俎上に上がったのだろう。他団体とどう付き合うかは、ヤクザ社会では常に最重要問題だ」

 

 TOP2による異例の緊急密談40分……。内容次第では、今後のヤクザ社会を大きく揺るがすものかもしれない。

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