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石破首相、予算案成立に最後の頼みは維新・前原誠司氏との「鉄オタ絆」野党共闘の道筋は見えず

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記事投稿日:2025.02.19 16:30 最終更新日:2025.02.19 16:30
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
石破首相、予算案成立に最後の頼みは維新・前原誠司氏との「鉄オタ絆」野党共闘の道筋は見えず

石破茂首相(左)と維新の前原誠司氏

 

 2025年度予算案の審議が最終盤を迎えるなか、焦点は「どの野党が予算案に賛成するか」になっている。

 

 国民民主党は、「103万円の壁」解消で自民党と隔たりが大きい。立憲民主党も、基金や予備費の削減で約3兆8000億円の財源を捻り出し、ガソリン税の暫定税率廃止、学校給食費無償化などを迫っているが、協議は進んでいない状況だ。

 

「そうしたなか、2月19日放送の『報道1930』(BS-TBS)に、高校の授業料無償化を求める日本維新の会前原誠司共同代表が出演しました。

 

 そこで、与党から私立学校生徒に対する支援金増額、水産農業高校などへの施設整備費、非課税世帯向けの奨学給付金拡充などの予算として、5000億円超を提示されたことを明かしたのです。

 

 

 前原氏は『党内で議論する』としたものの、周囲に『私の気持ちは決まっている』と賛成の意向を語っています」(政治担当記者)

 

 こうしたことから「自公維」で予算案の衆院可決が既定路線になったというのが、永田町の見立てである。

 

「このシナリオは前原氏が日本維新の会の共同代表に選ばれたときから、石破茂首相は思い描いていたことなのです。

 

 じつは、ふたりの共通の趣味は鉄道で気脈が通じていて、これまで何回も鉄道を語り合う対談で顔を合わせてきました。2022年には朝日新聞デジタルの『集まれ鉄道オタク 石破茂×前原誠司、鉄道を語り尽くす』という企画では、ビールを飲みながら鉄道愛を語っています。

 

“撮り鉄”の前原氏が開業前の青函トンネルでの撮影秘話を語り、蒸気機関車のうんちくを披露すれば、寝台列車好きの石破氏は『昭和47年のダイヤ改正で急行出雲が特急出雲になった。慶應高校受験で上京したときは急行、入学のときは特急だった』とエピソードを紹介しています。

 

 このつながりから、自民党内でも『最終的に手を組むのは、鉄オタつながりで前原さんの維新』とみられていたのです」(自民党ベテラン秘書)

 

 年度内に予算案が成立するのは国民生活にとってはいいことだが、野党担当記者の意見は厳しい。

 

「2024年10月の衆院選挙で自公を過半数割れに追い込んだのに、野党が『手柄争い』でバラバラになり、結果として自公政権を利することになっている。本来なら野党がまとまって、政策の優先度を決めて自公に予算案の修正を迫るべきでした」

 

「趣味でつながった合意」などと揶揄されないように、適正な予算執行をお願いしたい。

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