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『筆談ホステス』斉藤里恵都議、立憲民主党“離脱”の背景に参院選出馬の野望“一本釣り”のキーパーソンは野田聖子氏

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記事投稿日:2025.03.13 14:08 最終更新日:2025.03.13 14:08
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
『筆談ホステス』斉藤里恵都議、立憲民主党“離脱”の背景に参院選出馬の野望“一本釣り”のキーパーソンは野田聖子氏

立憲民主党から離脱した斉藤里恵氏(写真・共同通信)

 

 2月10日、聴覚障がい者としての経験などをつづった『筆談ホステス』などの著書がある東京都議会議員の斉藤里恵氏が、都議会の立憲民主党会派を離脱し、無所属の一人会派「東京を元気にする会」を作ったと発表した。斉藤氏は6月の都議選では同党に公認申請をしないことを理由に、離党届も提出している。

 

「じつは斉藤氏は、7月に予定されている参議院選に立候補するのではないかとささやかれているんです。しかも驚くべきは、自民党から出るという話なんです」

 

 と語るのは政治部デスクだ。立憲から自民とは驚くべき転身だが、あるキーパーソンが関係しているという。

 

 

野田聖子元総務相ですよ。野田氏は自身のXアカウントに、議員会館の事務所で斉藤氏と面談したことを1月15日に投稿しています。

 

『会った』としか書いていませんが、野党所属の、しかも都議と面談する理由はあまり考えられません。野田氏といえば、これまでたびたび“一本釣り”をしてきた人です。たとえば、今井るる氏です。今井氏は、安倍政権が盤石だった2017年の総選挙で、岐阜5区で健闘し、一躍、注目を集めました。相手は、安倍晋三元首相の同窓で側近だった、古屋圭司元拉致問題担当相。新人だった今井氏は、わずか約13000票差まで迫ったんです。そこで、前回の総選挙前に立憲民主党から自民党に引き抜いたんです。当時の立憲民主党の岐阜県連は、県連会長も務めた元参院議員による、議員パス不正使用事件で混乱していて、今井氏の不安に乗じて一本釣りに成功しました」(同前)

 

 北区区議に初当選した斉藤氏だが、そのときは「みんなの党」に源流がある「日本を元気にする会」から出馬し、当選した。その後、2019年の参院選で、立憲民主党衆院議員の手塚仁雄(よしお)氏に誘われて立憲に入り、比例候補になったことがある。

 

「惜しくも国会議員になることはできず、現在は都議を務めているわけですが、いまだに参院議員への意欲があるそうです。2025年の参院選でも、前回と同じ比例区での立候補を探っていたといいますが、頼りの手塚氏は、盟友とされる蓮舫氏が東京都知事選で惨敗した結果、党内で地位が低下。手塚氏を頼って立憲から出馬することがかなわなくなりそうでした」(同前)

 

 加えて、立憲民主党はすでに候補を固めてしまった。

 

「現職の塩村あやか氏と、アカペラグループ『RAG FAIR』の元メンバー・奥村政佳氏で決まっています。奥村氏が後任として決まった直後に会派離脱をしたのは、斉藤氏なりの意地でしょう。手塚氏が都連の全国比例の候補者として“推す”ことは可能でも、上位に食い込めるかどうかはかなり微妙です。斉藤氏としては、不満がたまっていたのかもしれませんね」(同前)

 

 斉藤氏は、2025年の参院選に立候補するため手塚氏に見切りをつけ、野田氏を頼ったというところか。

 

「野田氏とは、障がい者関係団体の会合で知り合ったようです。自民党としては、東京選挙区の公認候補者である武見敬三氏を勝たせる、業界団体の票を武見さんに集中せざるを得ないんです。となれば、もうひとりは空中戦、知名度が頼りになります。バレーボール選手の朝日健太郎氏や、元アイドルの生稲晃子氏といった、有名人の公認候補が続くのはそのためです。ただ、ある経済人の擁立にも動いているそうで、まだ斉藤さんも油断はできません。とはいえ、選挙を取り仕切る森山裕幹事長と野田氏は昵懇の間柄。可能性は高いですよ」(自民党関係者)

 

 すでに水面下の戦いは始まっているというわけだ。

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