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大阪万博 英国館の5000円アフタヌーンティー 陶器製に変更も止まらぬ炎上“ちぐはぐ”背景に運営会社と日本人の“肥えた目”

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記事投稿日:2025.05.02 20:17 最終更新日:2025.05.03 07:33
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
大阪万博 英国館の5000円アフタヌーンティー 陶器製に変更も止まらぬ炎上“ちぐはぐ”背景に運営会社と日本人の“肥えた目”

大阪万博英国館のカフェスペース

 

 大阪関西万博の英国パビリオンで提供されていたアフタヌーンティーが、大幅にリニューアル、改善された。発端となったのは、4月28日に投稿された、ある一般ユーザーの感想だった。

 

「英国パビリオンのレストランで提供されているアフタヌーンティーを注文したところ、メニューと違ってスコーン数が足りず、しかも肝心の紅茶は紙コップにティーバックを入れただけの簡易的なものだったのです。

 

 5000円のセットにしては、あまりに“しょぼい”見てくれにX上では大騒ぎになりました」(スポーツ紙記者)

 

 

 この騒ぎを知ったイギリス大使館は5月1日、紙コップではなく、陶器製のティーカップに紅茶を入れて提供するようにしたと発表。さらに万博英国政府代表のキャロリン・デービット氏も英国大使館公式Xアカウントに動画を投稿。動画の中で、すでに陶器製が使われていると説明をした上で、「今後もより快適でご満足いただける体験をお届けできるよう、引き続き勤めてまいります」と謝罪した。

 

 だが、“改善”したはずの同セットにもネット上ではまだ不満がくすぶっている。

 

《ティーカップというよりマグカップだよね》

 

《おいおいおい、イギリスのアフタヌーンティーなのにフレンチプレスで茶葉を出すんかいwよりによって、フランス式で!本国の人は本気でこれを見たのかい》

 

 と、手厳しいコメントが投稿されている。

 

「一度炎上してしまったために、かなり厳しい目で見られているのは間違いないですね。提供されている籠が安物であるという指摘や、スコーンそのものも高級スーパーで売られている市販品ではないかとささやかれています。具体的な商品名をあげて、ネット上では“特定”する動きもでているんです。

 

 たとえば、飲み物として選択できるアップルジュースもドイツ移民の家族が製造している米国製と言われています。英国のパビリオンで提供されているにも関わらず、本場の味や雰囲気を楽しみたい、というニーズには答えられていないようです」

 

 来場者の要求と、提供するサービスに乖離が生まれている背景には、運営会社も関係していると、飲食業界に詳しいコンサルタントが解説する。

 

「英国パビリオンのレストラン部門を委託されたのは、イギリスに本社がある会社です。ただ、実際の運営は日本の事業者が再委託を受けています。その結果、雰囲気だけ英国風になっているものの、本場のものとはほど遠いものになっているということでしょう。紙コップを急遽廃止したのは、むしろ1日でよく対応できたなと思いますよ。

 

 さらにいえば、日本人の顧客がいかに飲食サービスに厳しいのか、ということも浮彫りになったのではないでしょうか。5000円という“万博価格”を抜きにしても、やはり日本国内の飲食店は非常にサービスのレベルが高く、パビリオンのレストランに同レベルのものを求めるのは酷かもしれません。日本人はむしろ今回の万博を機に“海外の雑さ”に気づけたとも言えるのではないでしょうか」

 

 まさに世界を知るということで……。

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