「一万円で最後まで」五反田・違法マッサージ店摘発　利用客が明かす個室の中でおこなわれた“格安サービス”の実態

 

　5月22日、東京・五反田の個室マッサージ店店長・谷口豊容疑者を含む中国籍の男女9が、売春防止法違反の疑いで逮捕された。

 

「摘発されたのは、五反田の繁華街の一角で看板を掲げずに運営していたマッサージ店です。中国籍の女性が『一万円で最後まで』という謳い文句で客引きをおこなっていました。同店は2023年11月から約3億5000万円もの売り上げを出しており、谷口容疑者は2店舗を営業しており『本番行為があった』と容疑を認めています。

 

　五反田では、強引な客引き行為が問題視されており2024年に79件、2025年は約半年間で55件と昨年を上回るスピードで客引きに関する通報が相次いでいました」（事件担当記者）

 

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　ネオンが煌々と光る五反田の繁華街では、行き交うサラリーマンをメインに、夜のお店へ誘う客引きが相次いで話しかけている。そのなかでも「しつこい客引きは目立っていました」と語るのはアングラ探検家・YouTuberのパイナポー裏ch氏だ。彼は全国各地の裏風俗に足を運び、その実態を探っている。

 

「五反田には『一万円で本番』ができる、“五反田式”と呼ばれる違法マッサージ屋が数店舗あるんですよ。それを真似して歌舞伎町に作ったといわれる“歌舞伎町式”の風俗店は約3カ月前に同容疑で摘発されています。

 

　私が五反田の店舗に足を運んだのは約1年半前、風俗店が並ぶ繁華街のある雑居ビルにありました。同ビルの下では、客引きの中国人の中年女性が『気持ちいいことあるよ』と頻繁に声をかけています。値段は30分で1万円。

 

　客引きの女性の後に付いてビルの一室に入ると、開口一番に『どういうタイプの女の子好きですか？　この子たち、1万円で最後まで本番できます』と中年女性に言われました。カウンターには女の子のパネル写真が並べられていました。建前上はマッサージ店をうたっていますが、仕組みは完全に風俗店ですね。数部屋ある個室は薄暗く、シャワーを浴びてそのまま本番行為という流れです。

 

　台湾や中国、ベトナム籍の女性がほとんどですが、私の行った店舗では、日本人で金髪のギャルっぽい女性もいました。年齢は20〜30代後半です。店によりますが、可愛らしい女性が多かったですね」

 

　なぜこのタイミングで摘発があったのか。パイナポー氏は首をかしげる。

 

「もちろん、客引きが目立っていたという点はあるでしょうが、この程度の“違法風俗店”はごまんとあるんですよ。“歌舞伎町式”のお店は、店内で窃盗事件が起き、こうしたトラブルをきっかけとして摘発されたようです。五反田のお店も営業形態というよりは別の原因があったのではないかと邪推してしまいますね」

 

　いたちごっこが終わることはないーー。