社会・政治
小泉農水相、農家との対話PRも「なぜ外で?」ツッコミ殺到“映え”優先のSNS“パフォーマンス”投稿に相次ぐ批判

小泉進次郎氏
《今日は福島出張。南相馬市、二本松市、福島市ではコメ農家の皆さんと意見交換することができました》
6月15日、福島県を訪れた小泉進次郎農林水産相。県内の複数の地域で漁業、農業の現場を視察した。その様子を、SNSで冒頭のコメントとともに紹介したのだが、なぜか批判が集まっている。
「福島を訪問した小泉農水相の大きな目的は、随意契約による備蓄米放出で、コメの小売り価格が下落していることに対する農家の不安などを払拭することにありました。
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小泉農水相は生産農家に『消費者のコメ離れを防がなければいけない』『(コメの販売価格が)ずっと2000円だと思っていない』と説明しました。
しかし、南相馬市でコメ農家さんたちと車座になって対話をした場所が、田んぼの間のあぜ道のような場所。テントもなく、直射日光が降り注ぐなかでの対話なうえ、農家のみなさんもご高齢だったことから『どうして、その場所で?』と疑問の声があがったのです」(政治担当記者)
Xにも《最近の熱中症が洒落にならないのわかって無さそう》《外で話す必要あるのか》《わざわざ映える屋外での撮影》など同内容のポストが寄せられている。
このところ、小泉農水相のパフォーマンスへ、批判が相次いでいる。
6月13日、自身のXに《今日はお昼を食べながら、備蓄米のスムーズな受渡しのため協力して下さっている国の受託企業の方々にお礼と引き続きのご協力のお願いの電話をしました》として、福島県の銘柄豚「麓山高原豚(はやまこうげんとん)」を使った食べかけの食事を前に、電話をかける動画を公開。Xにはこの光景に《昼食中も働くアピール?》《俺って出来る男と思っているのだろうか?》《昼食時に電話しないのが 社会人としてのマナーだ》などの声が寄せられていた。
「マスコミの世論調査では、石破茂首相の内閣支持率が回復傾向です。直近の結果を見ると、NHKが6月6日から3日間、おこなった調査では、5月調査より6ポイント上昇して39%、FNNが6月14、15日におこなった調査では、5月調査より5.3ポイント上昇して38.2%でした。背景には、政府の備蓄米放出で高騰するコメ価格が一段落していることがあるのは間違いありませんから、小泉氏の手柄とも言えます」(前出・政治担当記者)
こうした“映え”重視のパフォーマンスも、支持率アップに役立っているのだろうか。