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蓮舫氏、「参院選」復帰戦は支援団体なし “丸腰” で挑む可能性…立憲が恐れる「弾き飛ばし落選」のハレーション

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記事投稿日:2025.06.18 15:32 最終更新日:2025.06.18 15:35
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
蓮舫氏、「参院選」復帰戦は支援団体なし “丸腰” で挑む可能性…立憲が恐れる「弾き飛ばし落選」のハレーション

 

 

 白いジャケットを披露するのはいつ――。

 

 昨年の東京都知事選で落選した元参院議員の蓮舫氏が、久々に政治の表舞台に戻ってきた。6月14日、都議選に立候補している立憲民主党の公認候補の応援のため、三鷹市に現れたのだ。これを皮切りに、同じく都議選に立候補している事務所元スタッフなどを応援するため、今後も各選挙区入りする予定だという。取材した大手紙の都政番の記者が明かす。

 

「トレードマークだった白いジャケットこそ着用していませんでしたが、街宣で聴衆を引きつける力は抜群です。少なくとも、通りがかった人を立ち止まらせる力は、先の総選挙で躍進した国民民主党代表の玉木雄一郎氏より、ずっと上ではないでしょうか。

 

 都知事選のよもやの大惨敗で一時は引退状態だった蓮舫さんですが、存在感を失っている今の立憲民主党にとって、やはりその存在感はよくも悪くも際立っていますね」

 

 それゆえ立憲民主党も、蓮舫氏の今夏の参院選比例代表への擁立を、当然、模索していた。ただ、蓮舫氏は都知事選前に離党して以来、まだ復党していないうえ、知事選後に「国政選挙(への立候補)はもう考えていない。いったんピリオド」と、自身のSNSで発言していたことがネックになっている。

 

 

 さらに、立憲民主党の支援団体である連合の懸念も大きい。蓮舫氏の “復帰” によって、連合から出馬する、いわゆる “組織内候補” の得票に影響するのではないか、というのだ。

 

「連合の組織内候補の新人もいるところに、すでに川田龍平さんら組織内候補ではない現職、新人もいる。また、選対本部長代行の小沢一郎氏の側近、森ゆうこさんの比例区擁立も決まっています。

 

 立憲の比例区での得票はおよそ1100万票を超えたあたりとみられていますが、知名度のある川田さんや森さんが個人得票で上位になると、15万票以下の得票数と目される組織内候補者に、取りこぼしが出てくる可能性があるんです。

 

 そこに来て、蓮舫さんは惨敗といわれた都知事選でも120万票です。立候補すれば、蓮舫さんが党内の比例代表で最多の獲得票になるのは、おそらく間違いありません。連合としては、それで組織内の誰かが当選圏外に弾き飛ばされるのはかなわないと思っているわけです」(同)

 

 実際、2022年の参院選の比例代表で当選した辻元清美氏の例もある。当時、参院選は初挑戦の辻元氏だったが、私鉄労連の推薦を受けて約42万票を獲得。辻元氏は党内では最多得票の当選者であるものの、当選3回の白真勲氏と同2回の有田芳生氏が弾き飛ばされて落選したのだ。

 

 こうした事情で、3月から始めた党内調整から3カ月を経ても、蓮舫氏の立候補はまだ公表に至っていないのだという。

 

 では、立憲民主党はこうした組織とのハレーションをどのように回避するつもりなのか。ある立憲民主党関係者がこう明かす。

 

「今回、蓮舫さんには推薦団体をつけない条件になるかもしれません。都知事選では連合の芳野会長は小池百合子都知事を支持していましたしね。

 

 先の参院選で辻元さんに入った私鉄の票は10万票くらい。大阪の小選挙区でしか選挙をしたことがない辻元さんが、自力で全国の30万票を取ったことは上出来と言えます。

 

 つまり、『辻元さんで30万票を取れるなら、蓮舫さんなら支持団体がなくてもその3倍は取れるのでは』という期待感があります。世間からは先の “敗戦” の印象がいまだ根強い蓮舫さんですが、山尾さんのような不祥事があるわけでもありません。

 

 いずれにせよ、都知事選での街宣の様子を見ても、蓮舫さんが次の参院選に出るのは確実だと思います」

 

 敗戦からの復活は、“丸腰” で挑むことになるかもしれない――。

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