社会・政治社会・政治

都議選惨敗で「辞任会見」かと思いきや…石破首相、国会閉会でまさかの “夢” 披露に集まる失笑と疑念

社会・政治
記事投稿日:2025.06.24 20:26 最終更新日:2025.06.24 20:26
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
都議選惨敗で「辞任会見」かと思いきや…石破首相、国会閉会でまさかの “夢” 披露に集まる失笑と疑念

石破首相(写真:JMPA)

 

 6月23日夜、石破茂首相は通常国会の閉会を受けて、記者会見をした。

 

 今国会を振り返り、「令和7年度予算は衆議院では29年ぶり、参議院では初めてとなる国会修正を経て成立をいたしました。政府提出法案は59本中58本、条約は提出をいたしました13本すべてが成立をいたしました」などと述べた。

 

 続いて、今後の目標として壮大な構想をぶち上げた。

 

 石破首相は「今日より明日はよくなると実感できる日本」の実現に向けて、「現在、名目GDPは600兆円でございますが、これを2040年に1000兆円に引き上げる。そして、現在400万円の平均所得を5割以上、増加させることを目指してまいります」と話した。つまり、15年後に国民の平均所得を1.5倍以上の600万円超に増やすと述べたのだ。

 

 

「石破首相は、15年後の平均所得600万円超を実現するために、3つのアプローチで取り組むと宣言しました。

 

 1つめは、賃上げや物価高対策などを進めることで、いま現在の悩みを取り除くこと。2つめはアメリカの関税、安全の確保、社会保障改革などを通じて明日の不安を払拭すること。

 

 そして3つめが、地方創生と投資促進で希望のある未来を作るとのことです。すでに日本は出生数が70万人を割っていますが、これを『静かな有事』だとして、少子化傾向を反転させたいと訴えました」(政治担当記者)

 

 22日投開票の都議選で、自民党は30議席から22議席(自民系無所属含む)と惨敗し、公明党も23議席から19議席へ減らしたことで、当初、この会見を石破首相の辞任会見だと勘違いした人も見受けられた。期待外れだったのか、Xには失笑や疑念が相次いだ。

 

《石破首相が「辞任会見」と思っていたが、参議院議員選挙の「公約」と夢を語り出した》

 

《ついに辞任会見か?との期待に反し、物価高対策に何の影響もないたった一回2万円だけを配るゴミ政策について、まるで「神政策」のように美化するポエムを語ってしまう》

 

《石破総理の会見 辞任会見なわけもなく 夢を語るだけの茶番でした》

 

 石破首相の “演説” を聞いた自民党のベテラン秘書はこう話す。

 

「首相が夢やビジョンを語ることは大事だと思います。しかも、平均所得を1.5倍以上に増やすとか社会保障改革で将来の不安を取り払うとか、少子化を反転させるとか、どれも間違ったことは言っていないと思います。

 

 しかし、1990年代初頭以降、日本経済は低成長に陥り、デフレが続き、人口が減少するなど “失われた30年” を経験しましたが、その間、ほぼ自民党が政権を担当していたのは確かなことです。

 

 2024年度に入り、ようやく賃金は上昇傾向に入りましたが、物価高対策がうまく機能せず、実質賃金はここ4カ月連続で前年比マイナスが続いています。国民にしてみれば、石破さんが語った構想は、“夢物語” とか “妄想” にしか聞こえないと思います。

 

 民主党政権だった2009年9月〜2012年12月までの3年3カ月を除き、政府自民党は32年間、まともな経済浮揚策を打てなかったわけですから、あまりに説得力に欠けると思われるのも仕方ないでしょう。

 

 石破さんが言ったからといって、それが実現するのかどうか、国民はみな疑いの目で見ているわけですから」

 

 参院選は7月20日投開票が決まった。石破首相が掲げた “夢” は国民の胸に響いただろうか。

続きを見る
12

今、あなたにおすすめの記事

社会・政治一覧をもっと見る