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蓮舫氏、立憲民主党の参院選擁立に党内でもくすぶる不満と不安…“公示日ギリギリ”野田代表の意図とは?

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記事投稿日:2025.06.25 16:50 最終更新日:2025.06.25 17:01
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
蓮舫氏、立憲民主党の参院選擁立に党内でもくすぶる不満と不安…“公示日ギリギリ”野田代表の意図とは?

 

 

《このたび、立憲民主党より参議院議員選挙比例区における公認を頂きました》

 

 2024年7月におこなわれた東京都知事選に無所属で立候補。小池百合子知事、石丸伸二氏の後塵を拝し3位で終わった蓮舫・前参院議員が、7月20日投開票の参院選に古巣の立憲民主党から出馬する。6月24日に事務所の公式Xで明らかにした。

 

 

 蓮舫氏は都知事選後、政界復帰について自身のInstagramなどで《国政選挙は考えていない》としていたが、24日のXでは《一度は区切りをつけました。しかし、その後も多くの方々の声や「政治への思い」に触れる中で、さまざま寄せて頂く想いを国政の場で実現したいという気持ちが強まり、再び歩みを進める決意をいたしました》と記している。

 

 この「前言撤回」に、有権者はもちろん、党内でも反発の声が上がっている。

 

「立憲民主党内において、蓮舫さんはベテランの参院議員、衆院議員とは疎遠です。都知事選でも、応援する姿はほとんど見られませんでした。

 

 参院議員時代は野田佳彦代表が主宰する政策グループ『花斉会』のメンバーでしたが、じつは野田さんともそれほど関係が良好ではなかったのです。

 

 今回の参院選出馬も、蓮舫さん本人の意思が固く、また蓮舫さんと昵懇の手塚仁雄衆院議員・党幹事長代行が強烈に推したため認めたというのが実態です」(立憲民主党ウォッチャー)

 

 蓮舫氏の立候補に対して、立憲を支援する連合傘下の産業別労働組合(産別)からの反発も強い。

 

「参院選の比例代表は、個人名と政党名のどちらでも投票できますが、個人名での得票数が当落を左右します。そのため知名度がある蓮舫さんが上位当選すると、産別が立てた候補者が下位になってしまうため『落選するのではないか』という心配の声があがっているのです。一方で、蓮舫さんの集票効果に期待する議員もいます」(前出・ウォッチャー)

 

 蓮舫氏の公認決定が7月3日の公示日ギリギリになったが、野田代表の意図はどこにあるのか。政治ジャーナリストの宮崎信行氏に聞いた。

 

「野田代表は連合や産別との関係もあり、蓮舫さんの公認に積極的ではなかったフシがあります。しかし選挙情勢分析で、立憲民主党は比例で11議席獲得が視野に入ってきました。

 

 同党の産別候補は現職5名、新人1名の合計6名。この情勢分析を当てはめると、全員の当選が可能だという判断から、野田代表は蓮舫さんの公認を正式に決定したものと思われます」

 

 Xには《蓮舫、もう出てこないんじゃなかったのか》《政治家は嘘つきか二枚舌しかいないな》《参議院選挙って再就職の場なの?》など疑問や批判のポストが寄せられ、党内には「山尾志桜里氏の擁立で支持率を落とした国民民主党の『山尾ショック』の二の舞にならなければいいが」という指摘もある。果たして有権者の判断は…。

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